年が明けて1ヶ月半が経ってしまいましたが、皆様あけましておめでとうございます!

ここ最近は、狩猟に加えて、以前ご紹介した大月の移住者の方たちと一緒に町おこしに時間を使うことが多くて、なかなかブログ作成の時間を取ることが出来ておらず、前回の記事から時間が空いてしまいました…
元々は、山の中に籠もって家族や友人だけで楽しむために購入した山梨の家。
大月の人たちとここまで仲良くさせていただけると思っていなかったのですが、知れば知るほど危機的状況に直面している大月の過疎化や高齢化問題、そして、それに情熱を持って取り組む移住者の方々の姿を見て、自分も何か少しでもお役に立ちたいなと思い、気づいたらほぼ毎日LINEで連絡を取り合い、ほぼ毎週町おこしのミーティングをする仲になっていました(笑)
大月は、高齢化、出生率の減少、空き家や空き店舗の増加、観光施設の不足、観光客数の減少、地元を背負える人材を育成する仕組みの欠如等、数え始めるとキリがないほど課題を抱えています。
一方で、都心からのアクセスの良さ、自然環境の豊かさ、独自の文化、大月駅から自然までのアクセスの良さ等、他の地域にはない強みもたくさん持っています。


さらに移住者、昔からの地域住民、私たちのような二拠点生活者等が少しずつですが大月のために結束し始めてきています。各々の強みを生かして、大月の課題をひとつでも解いていけるよう、頑張っていきたいと思っています!
2022年は今までにないくらい忙しくなりそうです(笑)
さて、今回はタンドール窯の作り方をご紹介したいと思います。
タンドール窯って何?という方は、Wikipediaさんをご参照ください。
タンドール窯とは?(Wikipediaより)タンドール窯は、インド北部などの地域でよく使われる調理用のオーブンで、インド料理屋で店員さんがナンを焼いている窯といえば、ピーンと来る方もいるかもしれません。
それはわかったけど、何でそんなものDIYするの?という方もおられるかもしれません。
理由は大月市内にナンが食べられるカレー屋さんがないんです(笑)
山梨の家に居て、どうしてもナンが食べたくなって、コンビニのナンやフライパンで焼くナンじゃ満足できなくて、車で町から出るのも嫌な時(そんな時あるのかな…)でも、家でナンが食べられるようにタンドール窯をDIYしたいと思います。
こんなんじゃ、作ってもあまり使われないんじゃ…
と思う方も多いと思いますが、ピザ窯と比べて窯を温める時間が短くて良い等の利点もあるので、意外と使用頻度が高いです(作ってから半年ちょっと経ちますが)。
ということで、早速作り方のご紹介です。
ちなみに今回ご紹介するのは、レンガを使った設置型のタンドール窯。
一度に最大4-5枚までナンを焼ける大きさがとても使いやすくておすすめですが、キャンプなどに持っていけるように持ち運び可能なタンドール窯を作りたい!という方は、ペール缶&テラコッタ鉢を使ってDIYする方法もありますので、以下を参考にしてください。
「タンドール窯 ペール缶」の検索結果◯目次
1.準備するもの
2.窯を作る
3.小物を作る
4.タンドール窯に火入れする
5.ナンを焼く
6.タンドリーチキンを焼く1.準備するものレンガ×36:約3,600円(@100円×36)
耐火レンガ×8:約1,600円(@200円×8)
テラコッタ(素焼き)鉢×1:約2,000円
御影石平板×1:約500円
ドライモルタル:約300円
パーライト:約400円
フライパンの蓋:約500円
材料はすべてホームセンターで簡単に手に入ります。
1から作ると材料代は約9,000円です。
今回は、レンガ、耐火レンガは以前五右衛門風呂を作ったときの余りがあったので、それを使ったので、実質4,000円くらいで出来ました。
今回は耐火レンガの数が足りなかったのと、御影石は耐熱性が高いとのことで炉の床材として御影石の平板を使いましたが、使っているうちに多少ヒビが入ってきましたので(使う分には全く問題ないですが)、もし気になる方は御影石平板の代わりに耐火レンガを使われたほうが良いかもしれません。

2.窯を作る
では、まずは炉として使用するテラコッタ鉢の底面をカットします。

今回、良いサイズの木桶があったので、それを使ってカットするラインを線引し、


レンガ用の鋸を使ってカットしました。
レンガ用の鋸がない場合は、ディスグラインダーを使ってカットすることも出来ます。


次にレンガを使って炉の土台を作っていきます。
地面を平らに均した上にレンガを8個敷き詰めていきます。

ここで、水平がとれていないと、後々窯全体が傾いて、使用中の崩壊等に繋がる可能性がありますので、必ず水平は確認するようにしましょう。

水平が確認できたら、一度、出来上がりのイメージを確認するため、レンガとテラコッタ鉢を並べて見ます。
土台用のレンガ×8を2段
御影石の平板
耐火レンガ×4を2段
テラコッタ鉢
の順番で上に重ねていき、テラコッタ鉢の周りにレンガで囲います。



出来上がりのイメージです。
土台のレンガの水平が取れていないとこのときにグラグラしたり、倒れそうになったりするので、モルタルでくっつける前に一度確認しておくことが重要です。
出来上がりのイメージが確認できたら、ドライモルタルに水を加えてよくこねます。


以前、五右衛門風呂作りをした際にモルタルを一日何十キロも捏ねて依頼、モルタル嫌いになってしまいました…
が美味しいナンのために頑張ります!
モルタルをよく捏ねたら、レンガに塗って土台を固めます。


その上に御影石の平板を乗せて

御影石平板の上に耐火レンガを4個乗せます。
このときに炉の入口となる部分を少し開けるように並べます。

耐火レンガにモルタルを塗って、

耐火レンガをもう1段

さらにその上にテラコッタ鉢を乗せます。

そして、周囲をレンガ×5個で取り囲みます。

炉内の温度を高く維持するために、テラコッタ鉢とレンガの隙間は、モルタルと断熱性の高いパーライトを容積比1:1で混合したパーライトモルタルを作って使用しました。


※モルタルは粒子が大きく、粒間に隙間が出来ているので厳密な1:1ではないかもしれませんが…
本来、パーライトモルタルはモルタル1:パーライト3程度で作るようですが、今回は断熱性に加えてタンドール窯の強度も維持する必要があるため、モルタルを多めに使用しています。
このパーライトモルタルをテラコッタ鉢とレンガの間に詰めながら、レンガを重ねていきます。


一番上までレンガを積み上げたら、

パーライトモルタルに蓋をするようにモルタルを重ねます。


あわせて、今のままではレンガとレンガの隙間から熱が逃げてしまうので、隙間はモルタルで埋めます。

これで完成です!

あとは、モルタルが完全に固まるまで1週間程度、そのままにしておきます。
すぐにナンを焼きたいところですが、来週までガマンガマン…
3.小物を作るタンドール窯が完成したら、ナンとタンドリーチキンを焼くときに使用する小物も作っておきましょう。
必要なものは以下の通り。
・バーベキュー串(3本入)
・靴べら
・コンパクトバスタオル
・バンダナ(エキゾチックな模様のもの)
すべて100円ショップで1つ100円、合計400円でゲットできます。

まずはバーベキュー串を1本取り出し、先を直角になるようにペンチで曲げます。

次に靴べらのキーホルダーを外し、

針金で、さっきとは別のバーベキュー串に結合させます。

2本並べるとこんな感じ(余ったもう1本は予備として置いておきましょう)。

次にコンパクトバスタオルを棒状に折りたたみ

それを渦状に巻きます。

上で巻いたコンパクトバスタオルをバンダナで包めば完成です。

何に使うかイマイチわからないと思いますが、ナンの小物3点セットの完成です。

最後に、タンドール窯の蓋にディスグラインダーで切り込みを3箇所ほど入れたら、準備完了です。


モルタルが固まる来週、いよいよナンとタンドリーチキンを焼きます
4.タンドール窯に火入れするナンやタンドリーチキンを焼く前にタンドール窯を温めておきます。
炉の中に炭をセットし、ガスバーナーで点火。

このまま10分ほど置いておけば、火か炭にしっかり広がり窯内が温まります。
火が弱いとなかなか焼けないので、火が弱い場合はうちわで扇いで炭にしっかり燃え移らせましょう。

もちろん、ガスバーナーを使わず着火した炭をタンドール窯の炉内に持ってきてもOKです。
ピザ窯のように事前に何時間も火を焚き続ける必要もありません。
5.ナンを焼くナンの作り方も、細かくご紹介したいところですが、記事が長くなってきたので、参考にしたサイトをご紹介します。
動画での作り方紹介もあってとってもわかりやすいサイトです。
ナンのレシピ(インド人シェフのブログ)出来上がった生地を、

広げて、バンダナで包んだタオル(ナンの枕やギャディーというそうです)に乗せて、

タンドール窯の内壁にしっかり貼り付けます。

タンドール窯に蓋をして、そのまま5分ほど焼けば良い色に焼き上がり、生地がぷくっと膨れてきます。

うーん、美味しそう!
ナンを取り出すときに、先程作った小道具を使用しますが、使い方は動画を見てもらったほうがわかりやすいと思うので、以下をどうぞ!
先を曲げた方の串でナンを突き刺して固定し、靴べらを取り付けた串で窯の内壁とナンを剥がして、ナンを取り出します。
本当はナンと食べるカレーもちゃんと手作りしたかったのですが、そこまで手が回らずセブンイレブンさんのレトルトカレーを購入。
セブンイレブンって、レトルトカレーだけで20-30種類販売されていて、どれがナンに合うか試したくて大人買い!


全5種類試しましたが、事前の下馬評通り、ド定番のバターチキンカレーがナンには一番しっくりきました(笑)
6.タンドリーチキンを焼く最後にタンドリーチキンの作り方です。
こちらも参考にしたサイトのご紹介でご勘弁を。
タンドリーチキンのレシピ漬け込んだ鶏肉を串に刺します。

そして、串ごとタンドール窯へ投入!

蓋をして、15-20分ほどしっかり蒸し焼きにしたら…
蓋をオープン!
めっちゃ美味しそうなタンドリーチキンが焼けました。
早速食べましたが、チキンが柔らかくジューシーで、焦げも香ばしくてめちゃくちゃ美味い!
スパイスで食欲が増進され、箸が止まらないとても満足な一品でした。
最初はタンドール窯なんて、ほとんど使わんやろ!
と、反対だったパンダ♀も、ナンとタンドリーチキンを大絶賛。
準備も簡単だし、これは意外とヘビーローテションの予感。
おしまい