初心者でも簡単!杉材でリビングの床を無垢材フローリングDIY つり戸棚編
スポンサーリンク
- 2020/10/09
- 07:30
10月下旬に久しぶりに別荘でバーベキューをすることになりました。
今年は、去年はあれだけ開催した友人とのバーベキューでしたが、今年はコロナの影響で開催は0に。
一方で、世の中は経済と感染対策のバランスを見ながら少しずつ前進している。
東京よりも寒くなるのが一足早い山梨。
今年するなら、最後のチャンスだと思い、職場の友人たちと開催することにしました。

去年は、総勢25名。
なんて、大人数でも開催していましたが、今年はさすがにそういう訳にはいかず。
数名程度の小規模なものですが、友人たちと遊ぶのはかなり久しぶりなので、とっても楽しみです。
山梨の方々に迷惑をかけないよう、街には下りずに感染防止策をしっかりしたうえで、楽しみたいと思います!
さて、今回は以前からご紹介している杉の無垢材フローリングDIYについてです。
1回目の記事で、リビング床のDIY。

初心者でも簡単!杉板でリビングの床を無垢材フローリングDIY 前編
2回目の記事で、キッチン床、壁のDIY。

初心者でも簡単!杉材でリビングの床を無垢材フローリングDIY 後編
そして、今回はキッチンの壁をDIYしているうちに気になってきたつり戸棚のDIYをご紹介します。
今回が一連のフローリングDIYの最後の記事です。
前回は、キッチンの壁をカラフルなパッチワークにしたところまでご紹介しました。

これでキッチンの見栄えはかなり良くなったのですが、他が良くなると今まであまり気にしてこなかった
つり戸棚が相対的に気になり始めました。
今のつり戸棚がどんな状態かというと…

こんな感じ。
つり戸棚というよりは、物を置くためのちょっとしたスペース確保のため、板を壁に固定しただけのような感じです。
実はこのつり戸棚。
見た目も要改善なのですが、扉がないことでホコリがついてしまうことも以前から気になっていました。
(すぐ横が階段なのでなおさらホコリが飛んでしまいます…)。
そこで、今回はつり戸棚に扉をつけて、素敵で機能的な本物のつり戸棚にDIYしていきたいと思います!
扉を取り付けるにあたって、まずは天板から!
天板はあるのでは?と思っていましたが、よく見ると天井が天板代わり。
ということで天板を取り付けます。
ちょうど、冷蔵庫下の段差を埋める際に購入した針葉樹合板が残っていたので、
サイズが合うようにカットして、乗せてみました。

左側が少しはみ出してしまいましたが、全体に影響のないところなので、見なかったことにします(笑)。
続いて、天板を固定するために、固定具にビスを打ちます。

固定具で左右2か所ずつ、合計4か所を固定しました。

さて、では扉のデザインを考えます。
針葉樹の合板を扉のサイズにカットして、杉板を張っていくだけでも十分オシャレな扉になるのですが、
そのまま張るとあまりに目立たない存在になってしまいそう…
ということで、左右非対称のデザインにしてみました。

向かって左側の扉は、合板に縁をつけただけ。
縁は床のフローリングDIYで使用した端材にちょうど良い幅のものがあったのでそれを使用しています。
針葉樹合板も木目をよく見て、一番映えそうな場所をカットして、使ってみました。
向かって左側も合板に相じゃくりの杉板を張っただけ。
立体感を出したかったので、あえて普段は見せない相じゃくりの溝の部分を見せてみました。
溝の感覚が微妙に違うのも、フローリングDIYの端材を使ったから。
端材が良い味を出してくれています。
扉は合板と杉板の端材を木工ボンドで固定。
左側の扉は、取っ手が杉板の上に来るので、取っ手を引っ張った時に合板と杉板が外れてしまわないように
扉の裏側からビスを打って強度を高めました。
さて、では扉を取り付けていきましょう。
戸棚の扉の取付け方は、実は色々あります。
ドアを手前側に引いて開けるタイプや横にスライドさせるタイプ。
手前に引くタイプでも観音開きにするのか、上に開くのか、下に開くのかなど、DIYすればアレンジは無限大。
取り付け方によって、それに合う部材もそれぞれ異なります。
今回は一番使いやすそうな観音開きの扉にすることにしました。
ということで早速蝶番(※)を選びましょう。
※蝶番(ちょうつがい)とは
扉を開閉するための軸になる金具です。見た目が蝶々に似ていることからこの名前が付けられました。
一言で蝶番といっても様々な種類、サイズのものがホームセンターで売っています。
よく見る最もシンプルなものはこんな感じですが、

戸棚の扉取付けでは、スライド蝶番がダントツにオススメ。
なぜか?
というと、2枚の扉が重なり合う観音開きの扉の場合、ちょっとしたサイズの狂いによって必ずと言っていいほど、
扉のサイズが合わなくなります。
扉の間に隙間が出来てしまったり、扉同士が重なって上手く開閉できなかったり…
スライド蝶番であれば、取り付け後に扉の上下左右前後の位置を簡単に調整できるので、
サイズが合わない!と困ることが圧倒的に少ない!
大工さんならまだしも素人のDIYだとどうしてもズレが生じるので、ぜひスライド蝶番をオススメします。
ということで、スライド蝶番を合計4つ買ってきました(ホームセンターで1つ400円ほど)。

ちなみに、このスライド蝶番。
取り付け方によって、「全かぶせ」、「半かぶせ」、「インセット」の3種類があります。
簡単にいうと以下のとおり使い分ける必要があるので、購入の際にはご注意ください。
全かぶせ:扉を取り付ける板(側板)に扉をすべてかぶさるように設置するもの。
半かぶせ:扉を取り付ける板(側板)に扉を一部だけかぶさるように設置するもの。
インセット:扉を取り付ける板(側板)の内側に扉を設置するもの。
その他、各種サイズやキャッチの有無、取り付け方については、
以下ブログに詳しくかかれていますので、DIYをする際にはチェックしてみてください。
スライド丁番(蝶番)の取り付け方
では、スライド蝶番を取り付けます。
スライド蝶番を取り付けるためには、円柱形の穴を開ける必要があります。
ここで使用するのがこのフォスナービット(ボアビットなどとも呼ばれます)。


これをインパクトドライバーの先に取り付け、スイッチオン!
力のかけ方を均等にすることを意識しながら上から力を加えると、均等な深さの穴を開けることができます。

穴が開きました。

この穴にスライド蝶番をセット。

両端をビスで打ち込んで、合板に固定します。
同じ作業を左右2回ずつ、合計4回やって、スライド蝶番を取り付けます。
扉にスライド蝶番を取り付けたら、スライド蝶番を以下の写真のように戸棚の側板に取り付けます。

左右の扉の取付けが終わりました。
取付けが終わると扉はこんな状態。

右の板が傾いて、扉の間に隙間が…
しかし!
こんな時でも大丈夫!
スライド蝶番についている扉位置調整のビスを回してあげると

ここまできれいにリカバリーできました!

さて、これで作業完了!
いい感じに仕上がったなぁ。と思っていたのですが、いざつり戸棚の扉を開けようとすると。
ん?
左側の扉が開かない?

その原因は蛍光灯でした…
ガーン。まさかの凡ミス!
DIYに熱中して、取り付けた後のことをまったく考えていませんでした…
この時の時刻は、午前0時30分。
明日は仕事のため、朝イチで東京に戻ることが決まっている中、突然のハプニングに頭の中が真っ白です…
もう無理か…
諦めて来週に考えよう。
とも思ったのですが、ここで名案が!
スライド蝶番を取り外して、別荘の倉庫に眠っていた通常の蝶番を扉に取り付けます。

2つ目。

最後に蝶番のついた扉をつり戸棚固定。

何が変わったのかって?
これじゃあ、スライド蝶番と同じじゃないかって?
いえ、こんな感じに変えてみました。
上開き!

これで蛍光灯にあたる心配もありません。
ということで、つり戸棚の扉は、観音開き改め、
右側の扉は、横開き

左側の扉は、上開き

という、市販ではないだろう構造に。
ちなみに右側の扉が左側の扉と比べて少し下がっているのは上開きに下から。
蝶番を天板の内側に取り付けないといけなかったので、天板の厚み分、下がってしまいました。

これも素人DIYのご愛敬ということで…
眠い中、回らない頭をフル稼働で解決策を考えて何とかする。
上手く行ったときは、スッキリして気持ちいい!
これもDIYの醍醐味だと思います。
キッチン全体を見るとこんな感じ。



Beforeと比べると、かなり印象が変わりました(ポップですね)。

ここのDIYは変わっていくのが楽しくて熱中してしまい、電気工事士の試験後に山梨まで必死に来て、
夜中に作業するという、年甲斐もなく無理をしてしまいました。
身体は辛いけど、気持ちは楽しい!
良い時間でした。
これでリビング&キッチンのフローリングDIYは完了です。
次は何をしようかなぁ!
おしまい
スポンサーリンク