パンダ夫婦の0から始める罠猟(自分で出来る罠猟の狩猟登録 編)
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- 2020/12/18
- 18:30
みなさん、今更のご質問ですが、このブログでも良く登場する「デュアルライフ」や「デュアラー」という言葉をご存知でしょうか?
デュアル(二つ)ライフ(生活)=二拠点生活
デュアラー=デュアルライフする人
実はこの「デュアラー」という言葉が良く聞かれるようになったのは、2018年12月以降。
リクルートが毎年発表している翌年(2019年)のトレンドキーワードとして、「デュアラー」が選ばれてからです。

※写真はリクルートのホームページより引用。
二拠点生活自体は、特段新しいライフスタイルではありません。
欧米では、リトリートという、仕事や日常生活から離れた非日常の空間でゆっくり過ごすライフスタイルは一般的ですし、
日本でもバブルの頃にたくさんの別荘地が開発されて、二拠点生活をされる方がたくさんいらっしゃいました。
(当時の別荘所有者は、かなりご高齢になっていますが、もちろん今でも二拠点生活を楽しまれている方がたくさんいらっしゃいます)。
では、なぜ改めて「デュアラー」という言葉がトレンドキーワードとして取り上げられているのか?
それは、昔からのデュアラー(ここでは二拠点生活者といいます)と今のデュアラーにはいくつか大きな違いがあるから。
違いの1つ目は年収。
以前の二拠点生活者が求めた別荘は高価で、二拠点生活はお金持ちにのみ許されたライフスタイルでした。

一方で、バブルから30年以上経過し、都市部への人口集中、それに伴う地方の衰退によって、
地方の不動産が大きく値崩れを起こしています。
その結果、有名別荘地でも100万円代、なかには0円という物件も出てきている状況です。
リクルートが実施した2018年の調査によるとデュアラーの約半分は、世帯年収が800万円未満だという結果が出ています。
日本の世帯年収平均(約550万円)と比べるとまだ高い水準ですが、それでも昔のようにお金持ちだけの
ライフスタイルではなくなってきていることがわかります。
違いの2つ目は、年代。
これは1つ目の年収ともつながってきますが、物件の価格が下がって、デュアラーの金銭的なハードルが下がったことで、
デュアラーの若年化が進んでいます。

同じくリクルートの調査によると、なんと20~30代のデュアラーが約60%。
20代だけでも約30%いるのですが、これにはパンダ夫婦もビックリ!
勝手ながら、自分たちは若い方だと思ってましたが、もっと若い人たちも始めているんだ!
上記をざっくりまとめると、以下のイメージでしょうか?
(結構主観も入っていますが)
昔の二拠点生活は…
比較的年齢の高いお金持ちが、高級な別荘を買って、そこでのんびり余暇を過ごしていた。

今のデュアルライフは…
若い世代が安い物件を買ったり、賃貸しながら、自分の趣味やDIYなど結構アクティブに過ごしている。

足元のコロナが長期化や企業のテレワークが浸透していることを考えると、今後益々、若年層のデュアラーは
増えてくると思っています。
いちデュアラーとしても、仲間が増えるのはウェルカムなので、もっとデュアラー人口が増えて、
横のつながりができてくれば面白くなるなと思っています。
※リクルートの調査は、2018年に首都圏(1都3県)、関西圏(2府1県)の20-69歳の男女から
インターネットで回答(サンプル数:約1,000)を集め、集計した結果です。
さて、前置きがかなり長くなりましたが、本日のテーマは、「自分で出来る狩猟登録」について。
前回の記事では、狩猟免許を取得するところまでご紹介しました。
パンダ夫婦の0から始める罠猟(事前講習受講&受験 編)
今回はその続き。
無事、ペーパー罠猟師となったパンダ♂ですが、せっかくお金をかけて免許取得したからには、早く罠猟をしてみたい!
以前購入した「わな猟の教科書」を読めば読むほど、モチベーションだけ上がっていきます(笑)

ただし、
技術なし
経験者の知り合いなし
場所(罠をかけられる山林)なし
のパンダ♂だけでは、どうしようもなく…
思いついたのが、猟友会。
早速、近くの猟友会に確認してみましたが…
都市部の猟友会は活動が少なく、かつ鉄砲中心。
(インターネットの情報によると罠は鉄砲の狩猟の妨げになることも多く、邪魔者扱いされることもあるそう)
この時点で、頼る先がなくなり、パンダ♂は生涯ペーパー罠猟師であることが確定しました(笑)
と思った矢先、SNSを通じて偶然、山梨でチームで罠猟をやっている方に出会うことができ、
一度見学に参加させてもらったうえで、仲間に入れてもらえることになりました!
(仲間のプライバシーもあるのでチームの詳細は控えますが、活動や罠猟の手順は別の記事で書こうと思います)

「山梨で罠猟師をやる!」と決まったら、まず必要になるのが狩猟者登録です。
一般的に狩猟者登録は、猟友会が会員分をまとめて登録してくれるので、自分でやることは少ないみたい。
ただ、パンダ♂の場合、猟友会に所属していないので、自分で申請をする必要があります。
狩猟登録の方法は、チームの親方が教えてくれたのですが、罠猟や網猟の場合は、山梨県のホームページを見れば結構簡単に申請することができます。
〇目次
1.準備するもの
2.狩猟者登録にかかる費用
3.申請方法
1.準備するもの
準備するものの詳細は山梨県のホームページから確認することが出来ます。
(年によって内容が変更になることはありませんが、念のためその時点のホームページを確認いただくと確実です)
①狩猟者登録申請書
これはホームページに掲載されている申請書様式を印刷して、記載すればOKです。
証明写真を1枚、申請書に貼付する必要があります。

②狩猟免状
先日取得したばかりの免状です。
パンダ♂の場合は、東京都で取得したので、東京都知事が発行する免状です。

※山梨県では原本を添付したら、最終的に狩猟登録証と一緒に返送してきてくれました。
原本を返してくれない都道府県もあるみたいなので、事前に確認しておくのが確実です。
③3千万円以上の損害賠償保険にかかる証明書(保険証券)
狩猟者登録を行うには、保険に入っておく必要があります。
銃猟の場合と、罠猟・網猟の場合で入る保険が異なります。
銃猟の場合は、ハンター保険と呼ばれる損害賠償責任保険に入る必要がありますが、これは現時点で個人申込できるものはありません。
(ですので、銃猟の場合は、個人申込をあきらめて猟友会に加入するか、
ネット上で団体加入するメンバーを集めている団体を通じてハンター保険に加入するしかありません…)。
罠猟と網猟の場合は、施設賠償責任保険というものに入っている必要があり、こちらは個人申込も可能です。

私は今回親方の紹介で三井住友海上の保険に代理店を通じて個人加入しましたが、
インターネットで「罠猟 保険」や「施設施賠償責任保険」で検索すれば、色々とヒットするので調べてみてください!
④証明写真
縦3.0cm×横2.4cmの縁なし・無背景のものです。
2枚必要で、うち1枚は①の申請書に貼付する必要があります。
2.狩猟者登録にかかる費用
罠猟の狩猟者登録は、合計10,000円(振込手数料や郵送料除く)かかります。
①狩猟税
罠猟・網猟は、8,200円。
第一種銃猟は16,500円、第二種銃猟は5,500円です。
②狩猟者登録手数料
どの免許も1,800円です。
③その他
施設賠償責任保険の保険料(私の場合は、年間5,000円)、振込手数料や郵送料は別途必要。
3.申請方法
書類の準備が出来たら、最後に申請方法です。
申請には、「県庁窓口への持ち込み」と「郵送」の2つがありますが、
県外居住者のパンダ♂には、平日に県庁まで行くのはハードルが高いので、郵送を選択しました。

郵送は、「1.準備するもの」で紹介したものを揃えて、
所定の宛先(県外申請者は、恩賜林記念館のみどり自然課分室)まで送るだけ。
ちなみに、「2.狩猟者登録にかかる費用」のうち、狩猟税、狩猟者登録手数料を合わせた10,000円については、
指定された口座に振り込めばOKです(振込手数料は申請者負担)。
あとは、狩猟者登録証が郵送で届くのを待つばかり!
パンダ♂の場合、申請から約3週間後に狩猟者登録証が送られてきました(着払い)。
待ちに待った登録証です。

※上にも書きましたが、山梨県では狩猟免状と保険証券の原本も返送されてきました。
これで晴れて、山梨の罠猟師デビュー決定です!
思っていたより、はるかに簡単に出来る狩猟登録。
みなさんも、ぜひ1度ご自分でチャレンジしてみてください!
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