パンダ夫婦の第二種電気工事士免許取得への道(技能試験 編)
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- 2021/01/25
- 07:00
相変わらず寒い日が続いています。
前回の記事で、囲炉裏で焼いたら美味しいものベスト5をご紹介しましたが、囲炉裏で温まりたくなる季節です。
この山梨の家を購入してから約2年。
色々とDIYをしてきましたが、以前と比べると随分四季を楽しむ余裕が出てきました。
(最初は寒すぎて布団&寝袋に引きこもりでしたが…)
寒い冬は囲炉裏で温まりながら、鍋や炉端焼きをつつく。

暖かくなる春は新緑を見ながら、ツリーハウスでコーヒーを楽しむ。

暑い夏は川床の上で、マイナスイオンを浴びながら、そうめんで涼を感じる。

落葉と共に原木のキノコたちが顔を出す秋は、きのこを使ったピザをツリーハウスで味わう。

パンダ夫婦のきのこ狩りレベルが熟練してくれば、囲炉裏できのこ鍋ってのもぜひやってみたいです!

オールシーズン楽しめる山梨の家にしたい!
と考えてDIYしてきたわけではないのですが、結果的に季節を感じながら過ごせる施設がある。
四季がある日本では当たり前なのかもしれないですが、都会にいるとどうしても気温でしか季節を感じられなくなってきていたので、
旬の食べ物や過ごし方で季節を感じられるのは、山梨の家を持ったことで得られた価値の1つだと思います。

さて、今回は以前ご紹介させていただいた「電気工事士免許取得への道 第二弾」です。
前回は、筆記試験受験までご紹介しましたが、今回はその続き。
筆記試験の結果発表は、11月下旬ですが、10月の筆記試験受験後の自己採点で合格を想定して、
技能試験の勉強を開始します。
【目次】
1.第二種電気工事士(技能試験)の概要
2.技能試験で準備するもの
3.技能試験の試験勉強方法・勉強時間
4.技能試験の試験当日&その後
1.第二種電気工事士(技能試験)の内容
技能試験では、40分間という試験時間中に、工具を使って、器具や電線の配線作業を行い、電気回路を制作します。
言葉だけで聞いているととっても難しそう…
私も最初はそう思っていました…でも大丈夫!
なぜならば、
①技能試験に出題される問題はすべて公開されています。
技能試験に出題される可能性がある候補問題は全部で13問。
すべて電気技術者試験センターのホームページで公開されていて、この中から1題が出題されます。
一般財団法人電気技術者試験センターホームページ
電線の種類や、電線の長さなど、一部は試験当日にならないとわからない箇所もありますが、
事前に問題を確実に解けるようにしておけば、ほぼ確実に合格することができます。
(試験は一発勝負なので、思いがけないうっかりミスの可能性はあるので、「確実に」とは言えないですが…)
②候補問題は13問ありますが、求められる基本作業はほぼ同じ
試験問題の13問は少しずつ、異なる作業も入っていますが、ランプやスイッチ、コンセントの配線はどれも共通です。
基本の作業がベースにあって、それに各問題個別のフレーバー(各問題で異なる作業)が入っている程度なので、
問題多いな!と思った方いらっしゃると思いますが、実は覚えるべき作業はそんなに多くありません。
2.技能試験で準備するもの
さて、少しご安心いただいたところで、私が技能試験を受験するにあたり準備したものをご紹介します。
まずは、技能試験用のテキストです。
筆記試験の際にわかりやすかった「すぃ~っと合格シリーズ」を使用することにしました。

次に、技能試験に必要な基本工具

持ち運び用のバックもつけてくれています。

そして、器具と電線。
基本工具と、器具・電線は、試験勉強に必要なものがまとめて販売されています。
工具・器具・電線セットは、ネットで色んなものが販売されていますが、セットの工具や器具の内容が微妙に違います。
今回は、すぃ~っと合格のテキストを使用したので、そこで紹介されていたものを購入しました。

TOOL BOXのホームページ
パンダ♂はすぃ~っと合格の回し者ではないですが、基本工具、器具・電線セットは使いやすかったと思います。
というのが、すぃ~っと合格のテキストでは、今回購入した工具や器具、電線を使って説明されているので、理解がしやすい。
別にすぃ~っと合格でなくてもOKですが、テキストの推薦する工具・器具・電線セットを使えば、
余計な確認作業が発生しないのでオススメです!
ちなみに、試験勉強で使用する工具・器具・電線セットは、セットで買わずホームセンターで必要なものを
個別に購入していく方法もあります。

ただ、この方法だと時間と手間がかかる上、そこまでコスト削減につながるわけではないので、個人的にはセット購入をオススメします!(私も一度個別に買ったら?と思って値段をホームセンターに行って確認しました。)
もし、既に一部の工具・器具を持っている場合は、個別に買いに行った方が良い場合もあるかもしれません!
また、みなさんが一番迷うのは、電線は何回の練習分必要か?ということだと思います。
パンダ♂は今回、基本工具・器具と、練習2回分の電線セットを購入したのですが、初心者が勉強するにあたっては、
結果的には電線2回分がベストだったと思います。
もし、これでも十分理解できない!
ということが出てくれば、ホームセンターに電線だけ追加で買いに行けば良いので、最初は電線2回分を選びましょう。
3.技能試験の試験勉強方法・勉強時間
続いて、技能試験の勉強方法です。
パンダ♂は、学生時代の学力試験や入試、会社に入ってからもいくつか資格試験を受けてきましたが、
何せ技能試験というものはあまり縁がなく…
先日受けた狩猟免許(罠猟)の試験でも、箱罠の組み立てにかかる技能試験はありましたが、
これは事前に講習を受けていれば誰でもわかる簡単な試験なので、これを除くと初めての筆記(ペンで答えを書く)以外の試験でした。
まず何から始めればいいのやら?
テキストを読むと、まずは「単線図→複線図を作成」と書いてあるのですが、筆記試験から時間が経っていることと、
あまり見覚えのない器具も使われているので、途中で書けなくなって答えを見ることが続き…
どんどん勉強が億劫に…
毎度の悪い癖ですが、そう考えているうちに時間が過ぎて過ぎて過ぎて…
気づけばの試験の1週間前…
いつになったら、この先延ばし癖が治るんだ(もう、この歳になったら治らないか)。
さて、今回は筆記試験より短い試験1週間前になってようやくお尻に火が付いたパンダ♂。
さすがに勉強しないとまずい!ということで、勉強机に向かい真面目に勉強を始めました。
最初は、要領が十分にわからず勉強を後回しにしてしまっていましたが、要領が分かると結構楽しい!
そして、楽しいから自然と机に足が向く。
勉強方法はこんな感じです。
①全候補問題(13問)の複線図を作成できるようにする。
最初は、「理解しよう」という意識が強すぎて、自分が理解できないことに嫌になってしましたが、
結論からいうと出題される可能性がある問題は13問しかないので、すべて丸暗記してもOKです。
その複線図を元に②で何度も作業することになるので、嫌でもそのうち理解が進みます。

②丸暗記した複線図を元にとりあえず電気回路を作る(1回目)。
「2.技能試験で準備するもの」で書いた通り、今回は13の候補問題を2回分練習できる基本器具・工具、電線2回分セットを購入しました。
複線図が(丸暗記でも良いので)書けるようになったら、実際に回路を作っていきましょう。
上に書いた通り、電線は練習が2回出来る分だけあるのですが、1回目は時間などを気にせず、
さらにテキストを見直しても良いので、自分だけで13の候補問題をすべて作ってみてください。

13の候補問題で求められる技術に大きな差が出ないように、ランプレセプタクルやコンセント等、
13の候補問題の作業をしていると同じ器具の配線作業が山ほど出てきます。
「わかるから、やらなくていいや」
何回も同じ作業をしていると、ついついスキップしたくなりますが、試験には慣れも大事ですので毎回丁寧に作業していきましょう!
③本番を意識して電気回路を作る(2回目)
②で13の候補問題をひと通り作ると、もう配線作業に関してはほぼ不安なく出来るようになっていると思います。
さて、残る電線はあと1回分。
残りの1回分は、時間とうっかりミスを意識しながら、試験本番を意識して作業しましょう!
1回目との違いは、以下の点くらいですかね。
・タイマーで時間を計測して、25分を目途(遅くても30分)に完成できるようにする。
・本番と同じく、椅子に座って作業する。
・取り外した電線やケーブルのカバーも周りに散らかしすぎないことを意識。
・わからなくても、制限時間内は答えを見ずに考えて、作業を終える。
まさに本番と同条件。
さらに言うと、配線作業も大事なのですが、出来たものが正解かのチェックもしっかり行ってください。
どうしても独学でかつ作業に慣れてくると、答えをちゃんと確認せずに「出来た!」といって次の問題にいってしまいがち。
ただ、自分で正解だと思っていたものがそもそも間違っていたら…
何度練習を重ねても、絶対に試験に合格できないので、必ず1か所ずつテキストと照合しながら、回答をチェックするようにしましょう!
上の①~③が終われば、かなりの高確率で合格出来るようになっているはず!
ただ、技能試験は1つでもミスがあると不合格になってしまうので、当日まで気が抜けませんでした…
勉強時間ですが、パンダ♂が実際に勉強を始めたのは1週間前。
ただ、さすがにそこからは毎日仕事終わりの20時頃~夜中の12時頃まで1日4時間くらいは勉強していたので、約28時間。
この時間みっちり勉強すれば、十分合格ラインまで届くかなと思います。
(1週間に詰め込む必要はない。というか詰め込まずに計画的に勉強しましょう(笑))
ちなみに、技能試験の勉強をすると、電線が大量にゴミとして出てきます。

電線の中に使われている銅などは再利用できるので、近くに金属回収を行ってくれる業者があれば、買い取ってくれるようです。
パンダ夫婦は近くに業者がなかったのと、段ボール1杯でも数百円?
という情報をネットで見て、運ぶ運賃の方が高くつくので、燃えないゴミとしてマンションで捨ててもらいました。
4.技能試験の試験当日&その後
さて、最後に試験当日の様子です。
パンダ♂は、青海のタイム24ビルというところで受験したのですが、ごくごく普通のビル。
コロナ対策で入り口で検温、消毒をしてから中に入って、自分の座席に着席。
感染対策もあってか、3人用の大きな机を1人で使う席と、2人で使う席が交互になっています。
パンダ♂は、1人で使える席でした。
筆記試験なら気にならないのですが、技能試験は工具や器具、電線を机の上に並べて作業するので、
広いに越したことはないです。ラッキー!
着席して、問題用紙&必要な材料が配られてチェック。

チェックタイムが終わると、器具の破損による交換や、不足による追加配布はしてもらえないので念入りにチェックしましょう。
その後試験スタート。
40分間の試験時間でしたが、20分弱で完成。
出来上がった電気回路を何度も何度もチェックしていたら、あっという間に試験終了時間になっていました。
試験が終わったら、約1ヵ月後の合格発表を待つばかり。
自分としては、完璧に作れたつもりですが、ミスがあれば一発アウトというプレッシャーは半端ないですね…
合格の確信はないまま迎えた結果発表日。
この日から順次、合格通知が発送されるとのことですが、気になるので自分のじECEE(電気技術者試験センター)の
ホームページで合格をチェック!

「入力した受験番号は合格者一覧にあります」
合格してるってことかな?
少しわかりにくい表記のようにも感じますが、何はともあれ試験は無事合格です。
奥さんから「こんな費用がかかる試験落ちるなよ」っていうプレッシャーを与えられ続けていたので、ほっとひと安心。
これで明日から電気工事できる!
って、ことにはならなくて、電気工事をするためには電気工事工業組合の窓口に申請して、電気工事士免状をもらう必要があります。
詳細は、技能試験受験前に説明書類と申請書が配られるのでその内容を確認すればOK。


申請には郵送で届く合格通知書が必要で、パンダ♂のところにも昨日届いたので、すぐに申請をしてみます!

最近パンダ♀からは、狩猟を始めたことで変わり者ハンターと呼ばれていますが、これで変わり者電気工事士の称号もプラス。
目指せ!
「生活に必要なものはすべて自分で作ることが出来る人」
おしまい
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