簡単&低コストDIY!渓流魚(ニジマス・ヤマメ)の飼育方法 in ドラム缶(後編)
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- 2021/08/27
- 18:00
こんにちは!
みなさん、「地方創生」という言葉をご存知でしょうか?
ここ数年ニュースなどで聞く機会も増えてきているので、言葉は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
ただ、実際に地方創生の目的は?地方創生の取組みって?と聞かれると、なかなか答えるのが難しい…
「地方移住する人を増やそう」とか「地域の産業を盛り上げて地域経済の活性化を図ろう」とか、なんとなくそんなイメージはあるものの…

ということで、今回は地方創生の目的や取組みについて確認した上で、パンダ夫婦が二拠点目を持つ大月市の地方創生の取組み方針についても調べてみたいと思います。
ちょっと長くなるので、興味がない方は本編まで読み飛ばしてください(笑)
地方創生の取組みは、2014年9月に「まち・ひと・しごと創生法」を制定されたことから始まります。
※詳細はこちら。
www.chisou.go.jp/sousei/mahishi_index.html
この「まち・ひと・しごと創生法」の1条に地方創生の目的が示されていますが…
第1条
この法律は、我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進することが重要となっていることに鑑み、まち・ひと・しごと創生について、基本理念、国等の責務、政府が講ずべきまち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための計画の作成等について定めるとともに、まち・ひと・しごと創生本部を設置することにより、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施することを目的とする。
書いていることが抽象的すぎて、読んでいると目が疲れてくる文章ですが、地方創生の目的は大きく分けて2つ。
1つが、「日本の人口減少に歯止めをかけること」
もう1つが、「地域経済を活性化すること」
※地方創生の目的については、自治体通信ONLINEにわかりやすい解釈がありますので、ご参照ください。
www.jt-tsushin.jp/article/chihousousei-makise_01/
「地方経済を活性化すること」は、一般的な地方創生のイメージに近いと思いますが、「日本の人口減少に歯止めをかけること」も地方創生の重要な目的の一つです。
これらを実現するための目標や施策の方向性などをまとめたのが「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、国の総合戦略に沿った形で、都道府県や市町村でも地方版総合戦略が策定されています。
パンダ夫婦の山梨の家がある大月市でも、「大月市人口ビジョン」と「大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定されています。
大月市人口ビジョン
www.city.otsuki.yamanashi.jp/shisei/shisaku_keikaku/files/otsuki_jinkouvision.pdf
大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略
www.city.otsuki.yamanashi.jp/shisei/files/otsuki_dai2.sougousenryaku_ann.pdf
簡単にご紹介します。
◯大月市人口ビジョン
「大月市人口ビジョン」は、減少が続いている大月市の人口に歯止めをかけ、2040年時点で19,000人(2010年比▲9,000人,▲32%)を目指しましょうというもの。
一見すると、30年で▲32%の人口減少した姿が目標って…と思われるかもしれませんが、実はこの数字は結構高い目標なんです。
総人口19,000人を目指すためには、「合計特殊出生率の上昇」と「市内への転入増・市内からの転出減」に取り組む必要があるとしていますが、具体的には以下の数値を達成する必要があります。
①合計特殊出生率:1.15(2014年)→1.80(2040年)
②社会減(転入数ー転出数):▲294人(2014年)→0人(2040年)
つまり、女性が生む子供数を0.65人増やすことと(3人のうち2人は今より1人多く子供を生む)、年間300人移住者を増やすこと(もちろん転出数を減らす方法もありますが)が出来て初めて2040年時点で総人口19,000人を達成することができるのです。
ちなみに移住者数については、移住ランキングでしばしば上位にランクインする大分県の豊後高田市の移住者数が年間約300人ですので(人口は2.3万人でほぼ同じ)、そのレベルまで引き上げないといけないということになります。
出生率上昇と合わせて、いかに高いハードルかはわかると思います。
◯大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略
「大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、大月市における地方創生の目標や具体的な施策について、記載されています。
基本的に、国や山梨県の総合戦略に沿った内容になっていて、以下5つを目標に大月市の地方創生を進めることとしています。
基本目標1〔雇用〕
大月の特性を活かした雇用の場を創出する
基本目標2〔人の流れ〕
立ち寄りたくなる、住みたくなる地域をつくる
基本目標3〔結婚、出産、子育て〕
若い世代が結婚・出産・子育てしやすい環境をつくる
基本目標4〔暮らしやすいまちづくり〕
住み続けたくなる魅力的な特徴あるまちをつくる
基本目標5〔人材育成、郷土愛を育む教育〕
地域を愛し、地域を育てる人材を育てていく
国や県の戦略とかぶる部分が多いからか、総花的な内容になっているからか、読んでいて目新しさはないですが、具体的な数値目標や取組施策が記載されているので、大月市の現状、今後の地方創生の取組みを知るには良い資料です。
地方創生について調べてみると、大月市を含む地方の市町村はこれからかなり厳しい戦いを迫られることになりそうです。
国は地方創生の長期ビジョンとして、人口減少に歯止めをかけることを前提に「2060年に約1億人の人口を維持すること」を展望としておいています。
つまり、人口減少に歯止めをかけられたとしても、2060年には日本の人口は約20%減少します。
地方自治体における地方創生の1つの目標が人口増であると考えると、各地方自治体は、日本の人口が20%も減るマイナスサムゲーム(日本全体として減っていく人口の各地域での取り合い)の中で他の地域に勝ち抜いていく必要があります(外国人移民等は一旦考えないこととすると)。
さらに言うと、人口減・高齢化に伴って今後益々、日本の経済力も落ちていく中で、おそらく現状と同程度の社会インフラ(道路や鉄道、電気、水道、学校、病院、行政サービスなど)を維持し続けるのは難しくなります。
そんな中で必然的に、残す自治体とそうでない自治体の選別し、残す自治体に人を集約させる。自治体のスクラップ&ビルドをせざるをえない状況が目の前に迫っているのかもしれません…
そういう意味では、おそらく今が生き残る自治体になるための正念場。
どこまで力になれるかはわかりませんが、大好きな山梨県・大月市のために出来ることを探したいと思います。
前段が長くなり過ぎて、もうお腹いっぱいですが…ようやくたどり着きました(笑)。
今回は、ドラム缶DIYによるヤマメ・ニジマスなど渓流魚(以下、ヤマメたち)の飼育方法についての後編でした。
◯目次
1.準備するもの
2.川の水を引く
3.川の水を循環させる
4.獣害を防ぐ
5.インターネットで稚魚購入
6.飼育開始
7.ハプニング発生&対処
前回は、「3.川の水を循環させる」までご紹介しました。
※前回記事はこちら
pandahuhu.com/blog-entry-155.html
4.獣害を防ぐ
前回までで、出来上がった川の水を引いて循環させるドラム缶水槽。
ヤマメたちを飼育する前にもう1つやっておかないといけないことがあります。
それは害獣対策。
ネットで調べてみると、池や水槽で飼育している魚が、猫やイタチ、鳥などに食べられてしまった!
という話が結構出てきます。
ましてや、ここは山の中の野生動物天国。
せっかく頑張って育てたのに動物に食べられてしまった。ということがないように害獣対策をします。
ホームセンターで購入したメッシュパネルを

ディスクグラインダーで半分にカット。


ドラム缶の口の部分にドライバーで穴を開けて

針金や結束バンドを使って固定。

もう半分のメッシュパネルを、先程ドラム缶に固定したメッシュパネルに半分かぶせて置き、

メッシュパネル同士を結束バンドで固定します。

結束バンドのはみ出した部分をカットすれば、これで手前側が開閉する害獣対策ネットの完成です。

5.インターネットで稚魚購入
さて、続いてヤマメたちの稚魚の購入です。
え?ヤマメの稚魚って一体どこで売られているの??
もちろん、スーパーやホームセンターでは売られていませんし、ペットショップでも熱帯魚は売られていてもヤマメが売られていることはまずありません。
自然が豊かな大月には、市内にいくつか釣り堀があるので、そこに相談してみることも考えたのですが、コロナウイルスが感染が続いている中、フラッと訪れられるような状況でもないので断念…
色々調べていると、群馬県のあづま養魚場というところで、イワナ・ヤマメ・ニジマスの稚魚が通販されていることが判明!

※詳細はこちら。
fish-azuma.com/aquarium
稚魚をインターネット通販で販売!
何でもネットで買える時代とは知っていましたが、ヤマメの稚魚まで買えるとは!?
それでは早速注文します!
前回のブログでも書いたとおり、ヤマメたちは縄張り意識が強く、あまりたくさんの数を飼えないことは承知しつつも、飼育途中に何匹か死んでしまうことなども考え、とりあえず、ヤマメ20匹、ニジマス30匹を注文することに。
(ちなみに、ニジマスの方が数が多いのは価格がヤマメの半分だったからです)。
ヤマメたちの価格は以下の通り。
ニジマス稚魚 50円×30匹=1,500円
ヤマメ稚魚 100円×20匹=2,000円
エサ 1,000円×1キロ=1,000円
梱包料 500円
送料+クール 1,720円
代引手数料 330円
全部で、7,050円なり。
想像はしていましたが、やはり発送関係のコストが高くついちゃいますね。
週末に到着するように注文してから、待つこと数日…
いよいよヤマメたちがパンダ夫婦の山梨の家にやってきます。
指定時間通りにヤマト運輸さんが届けてくれました。
(毎度思いますが、こんな山の奥まで時間通りに届けてくれるなんて、ありがたい限りです)。

発泡スチロールを開けると…
膨らんだ袋が2つ。

袋を開けて中を覗くと、稚魚がスイスイ泳いでいました。
こちらがヤマメ。

こちらがニジマス。

稚魚の間は、ヤマメもニジマスもパーマークと呼ばれる身体の斑点がはっきりしていて、識別は難しいです。
今回は、注文数が違うので数が多い方はニジマスとして識別。
ちなみに、購入時に運送途中に稚魚が死んでしまったとしても責任は取れませんとなっていたので少し心配していましたが、実際に死んでしまっていたのはニジマスの1匹。

これくらいなら、仕方ないかなぁと思います。少し安心しました。
クール宅配便ということもあって水温は約13℃です。

一方で、川の水を引いた水槽内の温度は約17℃。

そこまで大きな温度差はないので大丈夫だとは思うんですが、「水合わせ」を行いました。
「水合わせ」とは、温度の異なる水槽に魚を移す際に、一気に移すと温度差で魚に負荷がかかってしまうので、時間をかけて少しずつ温度を合わせて魚の負荷を軽減する方法です。
この日は外気がそれなりに高かったこともあり、ヤマメたちをバケツに移して日陰に置いておくと1時間ほどで水槽と同じ約17℃に。

温度が水槽とかわらなくなったところで、水ごと水槽にザブーン!
狭いビニール袋の中から、大きなドラム缶水槽に移り、早速元気に泳ぎだしました!
ここで早速感じたヤマメとニジマスの違い。
ヤマメは水槽に移すと、少し泳いだ後すぐに岩陰に隠れて姿を見せなくなったものの、ニジマスはいつまでたっても水槽内をスイスイ。
ニジマスの方が目に見えて警戒心が弱いです!
そんな警戒心が弱いニジマスを観察するため2匹拝借。
100均の小さな金魚鉢に入れてみました。
パーマークがはっきりしていて、とてもキレイ!

いろんな角度から何時間見ていても飽きないだろう美しさでしたが、

ニジマスにとってはいい迷惑だと思うので、すぐにドラム缶へリリース。
6.飼育開始
ヤマメたちをドラム缶へ入れて飼育開始!なのですが、飼育に最低限必要なものをセットします。
まずは、温度計。
水合わせでも分かる通り、魚を水の温度に敏感。
特にヤマメたち渓流魚は、水温の上昇に敏感で水温が25℃近くまで上がると死んでしまうこともあるようなので、注意が必要です。
電池式のものでこの1台で水温と

外気温どちらも計ることができます。

もう1つはエアレーション(水に空気を送り込む)のポンプ。
常に川の水が循環しているので、それなりに空気は溶けているはずなのですが、川の水の供給がホースの詰まりで止まった場合などを想定して念のため設置。

1つのポンプに2つ空気を送り出す口があるので、1台で2つのドラム缶のエアレーションが可能です。
水槽設置場所は、ツリーハウスの真下なのであまり雨が当たることはないのですが、家にあったプラスチックケースに入れて雨対策。

プラスチックケースには穴を開けて、電源コードやエアレーションのホースを穴から外に出しています。


最後に、排水用の穴に三角コーナーで使う水切りネットをかぶせて、輪ゴムで固定しました。

さて、いよいよヤマメたちの飼育がスタートしました。
最近はテレワークもあり、山梨の家で過ごす時間も増えていますが、それでも毎日面倒を見られるわけではないので、不安はありますが、すくすくと育っていくヤマメたちを見る楽しみが増えました(最後は食べるんだけど…)!
水槽が気になって仕方ないパンダ♂(笑)

夜な夜な癒やされている元気なヤマメ・ニジマスの動画です。
ヤマメ
ニジマス
7.ハプニング発生&対処
ヤマメたちの飼育を初めて色々なハプニングがありました。
それぞれのハプニングとその対処策を書きたいと思いますので、飼育するときの参考にしてください。
【ハプニング①:ニジマスがドラム缶から飛び出して死んでしまう】
飼育を始めた初日の夕方から起こったハプニングがこれです。
ニジマスは水面をジャンプする習性があるのですが、自分の体長の5-10倍の高さを飛び越えてきます。
排水用の穴をドラム缶の口近くに作ったことで水面からドラム缶の口までの高さは一番低いところで10cmほどでした。
4,5cmのニジマスの稚魚ですが、この高さをバンバン乗り越えてきます。
当初、気がつかず5匹ほど死んでしまいました。
なぜか、ヤマメはジャンプの習性はまったくないです。
【対処①:網のメッシュを細かくする】
排水用の穴の位置を、ドラム缶の口から話して設置する方法もあると思いますが、既に飼育を始めた後でこのタイミングでの変更が難しかったので、メッシュパネルに100均のBBQ網を抱き合わせ、網のメッシュを細かくすることで、ニジマスが飛び出さないように対処しました。

【ハプニング②:ホースが空気で詰まって排水できず、ドラム缶から水が溢れる】
これは飼育翌日に発生しました。
ホースを接続して排水を始めると、直後はスムーズに流れるのですが、一定時間が経過するとなぜか排水がうまく行われず排水用の穴を超えて水が溜まってしまいます。
そして、最後にはドラム缶の口から水が溢れる始末…
これはおそらく排水の際に水と一緒に空気が混入し、空気がホース内で詰まってしまうことが原因だと思います。
ホースを動かして、空気の詰まりをとってあげればうまく流れるのですが、数時間たつとまた詰まる…
【対処②:下向きに水が流れるように穴の向きを変える】
なかなか対処方法がわからなかったのですが、トイレのタンクでオーバーフローする水を外に流す仕組みをヒントに、排水用の穴に直角に曲がった塩ビ管を接続することで、穴の向きを横から下方向に変えてみました。

水を下向きに流すことで、排水される力が増し、詰まりがなくなるのでは?と思ったのですが、予想通りホースの排水不良はなくなりました!
【ハプニング③:ドラム缶内部のサビ】
サビは飼育を初めて1周間ほどたったころに始まりました。
今回使用したドラム缶は1つが五右衛門風呂のお古。
こちらはドラム缶内部がサビ防止のコーティングがなされているおかげで、飼育から1ヶ月間以上経過した今でもサビはほとんどでていません。
今回飼育をするにあたって、ジモティーで安く譲ってもらったドラム缶は、内部にサビ防止の加工が全く施されていない状態だったので、サビがすごく水が濁ってニジマスの姿が全く見えないほどまで…


一般的にサビが魚の健康に与える影響はそこまで大きくないとのことなのですが、さすがに何か対応を考えないと…
【対処③:防錆材&ペンキを塗る】
月並みですが、ドラム缶内部に防錆材と

ペンキを塗りました。

塗ってから3週間ほどたちますが、また少し錆が出始めています。
今後様子を見ながらですが、またひどくなるようなら、対処が必要です。

一番確実&簡単なサビ対策は、ドラム缶を購入する際に内部をエポキシ樹脂などでコーティングされたものを購入する方法ですね。
【ハプニング④:水が濁る】
常に川の水を循環させているので、水は常にきれいな状態。と勝手に思い込んでいたのですが、飼育開始から2周間ほどで水がかなり濁りました。

原因の1つはエサのやりすぎ。

後でドラム缶内の掃除をしてわかったのですが、かなりの量のエサが底に溜まって腐ってしまっていました。
エサを食べてくれるのが楽しくて、ついついやりすぎてしまうんです…
【対処④:浮遊性のエサを使う&水をキレイにするバクテリア投入】
一度、ドラム缶の水を入れ替え、内部をキレイに掃除した上で、同じことができるだけ置きないように、エサの量を減らし浮遊性のエサをメインで使用すること、
汚れを分解するバクテリアが入った土や薬剤を使うことを行いました。

【ハプニング⑤:川の水供給用のホースが詰まる】
一番多いハプニングは、川の水供給用のホースが詰まることです。
夏の暑い時期は、川の水が供給されないとドラム缶内の水の温度が上がり、高温が苦手なヤマメたちの命に関わるため、一番気をつけないといけない問題です。
ホースの詰まりの原因の1つは、川に入れる側の口に接続していたペットボトルが水圧で凹んでしまい、ホースの入り口を塞いでしまっていたこと。
流れが比較的緩やかなところであれば問題ないのかもしれませんが、渓流の流れの激しいところに設置したこともあり、2-3週間ほどでペットボトルもベコベコに凹んでしまいました。
【対処⑤:取水口のホースは、石と一緒に水切りネットに】
最終的に今うまく行っているのは、水切りネットの中に比較的大きい石を入れ、そこにホースの口を入れて、ブロックで固定する方法。

その他にも、大雨による増水でホースの口が土砂に埋まってしまったり、逆にホースが流されたりと、問題は色々おきますが都度再設置しかありません。
【ハプニング⑥:エサやりの都合上、長く家を空けられない】
山梨にいるときは毎日餌やりが出来るのですが、デュアルライフという生活スタイル上、山梨の家を数日〜1週間空ける場合、餌やりが出来ません。
今はこんな状況なので、海外旅行に行ったり1週間以上、山梨の家を空けることはないのですが、今後いくらでも起こりうる話です。
※後々調べてみると、魚は2-3ヶ月エサを与えなくても生きていくことは出来るみたいですが…
【対処⑥:自動給餌器を設置】
一定間隔で餌やりをしてくれる自動給餌器を設置しました。

ものによって価格はピンキリなのですが、一番安いものは1000円以下というものもあります。
一般的に、餌やりをする頻度と1回分の餌の量をコントロール出来るようです。
うちは、ドラム缶に設置しやすく、餌の頻度や量を細かくコントロールできる約2,000円のものをネット通販で購入。
電池式です。

餌も十分な量を充填することが出来るので、これで長期間家を空けることがもしあっても安心です。
さて、ヤマメたちを飼育している中で起こったハプニングのうち主要なものを紹介してきました。
ハプニング発生&対処する中で、ようやくどういうことが起こるかの感覚がつかめるようになってきましたが、どう頑張ってもハプニングは起こるもの。
完全に防ぐのは難しいので、ヤマメたちの様子を常に注意深く観察して、丁寧なメンテナンスを続けることが一番大事ですね。
生き物を飼育するのはやっぱり大変です!
おしまい
みなさん、「地方創生」という言葉をご存知でしょうか?
ここ数年ニュースなどで聞く機会も増えてきているので、言葉は聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
ただ、実際に地方創生の目的は?地方創生の取組みって?と聞かれると、なかなか答えるのが難しい…
「地方移住する人を増やそう」とか「地域の産業を盛り上げて地域経済の活性化を図ろう」とか、なんとなくそんなイメージはあるものの…

ということで、今回は地方創生の目的や取組みについて確認した上で、パンダ夫婦が二拠点目を持つ大月市の地方創生の取組み方針についても調べてみたいと思います。
ちょっと長くなるので、興味がない方は本編まで読み飛ばしてください(笑)
地方創生の取組みは、2014年9月に「まち・ひと・しごと創生法」を制定されたことから始まります。
※詳細はこちら。
www.chisou.go.jp/sousei/mahishi_index.html
この「まち・ひと・しごと創生法」の1条に地方創生の目的が示されていますが…
第1条
この法律は、我が国における急速な少子高齢化の進展に的確に対応し、人口の減少に歯止めをかけるとともに、東京圏への人口の過度の集中を是正し、それぞれの地域で住みよい環境を確保して、将来にわたって活力ある日本社会を維持していくためには、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の形成、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保及び地域における魅力ある多様な就業の機会の創出を一体的に推進することが重要となっていることに鑑み、まち・ひと・しごと創生について、基本理念、国等の責務、政府が講ずべきまち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための計画の作成等について定めるとともに、まち・ひと・しごと創生本部を設置することにより、まち・ひと・しごと創生に関する施策を総合的かつ計画的に実施することを目的とする。
書いていることが抽象的すぎて、読んでいると目が疲れてくる文章ですが、地方創生の目的は大きく分けて2つ。
1つが、「日本の人口減少に歯止めをかけること」
もう1つが、「地域経済を活性化すること」
※地方創生の目的については、自治体通信ONLINEにわかりやすい解釈がありますので、ご参照ください。
www.jt-tsushin.jp/article/chihousousei-makise_01/
「地方経済を活性化すること」は、一般的な地方創生のイメージに近いと思いますが、「日本の人口減少に歯止めをかけること」も地方創生の重要な目的の一つです。
これらを実現するための目標や施策の方向性などをまとめたのが「まち・ひと・しごと創生総合戦略」で、国の総合戦略に沿った形で、都道府県や市町村でも地方版総合戦略が策定されています。
パンダ夫婦の山梨の家がある大月市でも、「大月市人口ビジョン」と「大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略」が策定されています。
大月市人口ビジョン
www.city.otsuki.yamanashi.jp/shisei/shisaku_keikaku/files/otsuki_jinkouvision.pdf
大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略
www.city.otsuki.yamanashi.jp/shisei/files/otsuki_dai2.sougousenryaku_ann.pdf
簡単にご紹介します。
◯大月市人口ビジョン
「大月市人口ビジョン」は、減少が続いている大月市の人口に歯止めをかけ、2040年時点で19,000人(2010年比▲9,000人,▲32%)を目指しましょうというもの。
一見すると、30年で▲32%の人口減少した姿が目標って…と思われるかもしれませんが、実はこの数字は結構高い目標なんです。
総人口19,000人を目指すためには、「合計特殊出生率の上昇」と「市内への転入増・市内からの転出減」に取り組む必要があるとしていますが、具体的には以下の数値を達成する必要があります。
①合計特殊出生率:1.15(2014年)→1.80(2040年)
②社会減(転入数ー転出数):▲294人(2014年)→0人(2040年)
つまり、女性が生む子供数を0.65人増やすことと(3人のうち2人は今より1人多く子供を生む)、年間300人移住者を増やすこと(もちろん転出数を減らす方法もありますが)が出来て初めて2040年時点で総人口19,000人を達成することができるのです。
ちなみに移住者数については、移住ランキングでしばしば上位にランクインする大分県の豊後高田市の移住者数が年間約300人ですので(人口は2.3万人でほぼ同じ)、そのレベルまで引き上げないといけないということになります。
出生率上昇と合わせて、いかに高いハードルかはわかると思います。
◯大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略
「大月市まち・ひと・しごと創生総合戦略」は、大月市における地方創生の目標や具体的な施策について、記載されています。
基本的に、国や山梨県の総合戦略に沿った内容になっていて、以下5つを目標に大月市の地方創生を進めることとしています。
基本目標1〔雇用〕
大月の特性を活かした雇用の場を創出する
基本目標2〔人の流れ〕
立ち寄りたくなる、住みたくなる地域をつくる
基本目標3〔結婚、出産、子育て〕
若い世代が結婚・出産・子育てしやすい環境をつくる
基本目標4〔暮らしやすいまちづくり〕
住み続けたくなる魅力的な特徴あるまちをつくる
基本目標5〔人材育成、郷土愛を育む教育〕
地域を愛し、地域を育てる人材を育てていく
国や県の戦略とかぶる部分が多いからか、総花的な内容になっているからか、読んでいて目新しさはないですが、具体的な数値目標や取組施策が記載されているので、大月市の現状、今後の地方創生の取組みを知るには良い資料です。
地方創生について調べてみると、大月市を含む地方の市町村はこれからかなり厳しい戦いを迫られることになりそうです。
国は地方創生の長期ビジョンとして、人口減少に歯止めをかけることを前提に「2060年に約1億人の人口を維持すること」を展望としておいています。
つまり、人口減少に歯止めをかけられたとしても、2060年には日本の人口は約20%減少します。
地方自治体における地方創生の1つの目標が人口増であると考えると、各地方自治体は、日本の人口が20%も減るマイナスサムゲーム(日本全体として減っていく人口の各地域での取り合い)の中で他の地域に勝ち抜いていく必要があります(外国人移民等は一旦考えないこととすると)。
さらに言うと、人口減・高齢化に伴って今後益々、日本の経済力も落ちていく中で、おそらく現状と同程度の社会インフラ(道路や鉄道、電気、水道、学校、病院、行政サービスなど)を維持し続けるのは難しくなります。
そんな中で必然的に、残す自治体とそうでない自治体の選別し、残す自治体に人を集約させる。自治体のスクラップ&ビルドをせざるをえない状況が目の前に迫っているのかもしれません…
そういう意味では、おそらく今が生き残る自治体になるための正念場。
どこまで力になれるかはわかりませんが、大好きな山梨県・大月市のために出来ることを探したいと思います。
前段が長くなり過ぎて、もうお腹いっぱいですが…ようやくたどり着きました(笑)。
今回は、ドラム缶DIYによるヤマメ・ニジマスなど渓流魚(以下、ヤマメたち)の飼育方法についての後編でした。
◯目次
1.準備するもの
2.川の水を引く
3.川の水を循環させる
4.獣害を防ぐ
5.インターネットで稚魚購入
6.飼育開始
7.ハプニング発生&対処
前回は、「3.川の水を循環させる」までご紹介しました。
※前回記事はこちら
pandahuhu.com/blog-entry-155.html
4.獣害を防ぐ
前回までで、出来上がった川の水を引いて循環させるドラム缶水槽。
ヤマメたちを飼育する前にもう1つやっておかないといけないことがあります。
それは害獣対策。
ネットで調べてみると、池や水槽で飼育している魚が、猫やイタチ、鳥などに食べられてしまった!
という話が結構出てきます。
ましてや、ここは山の中の野生動物天国。
せっかく頑張って育てたのに動物に食べられてしまった。ということがないように害獣対策をします。
ホームセンターで購入したメッシュパネルを

ディスクグラインダーで半分にカット。


ドラム缶の口の部分にドライバーで穴を開けて

針金や結束バンドを使って固定。

もう半分のメッシュパネルを、先程ドラム缶に固定したメッシュパネルに半分かぶせて置き、

メッシュパネル同士を結束バンドで固定します。

結束バンドのはみ出した部分をカットすれば、これで手前側が開閉する害獣対策ネットの完成です。

5.インターネットで稚魚購入
さて、続いてヤマメたちの稚魚の購入です。
え?ヤマメの稚魚って一体どこで売られているの??
もちろん、スーパーやホームセンターでは売られていませんし、ペットショップでも熱帯魚は売られていてもヤマメが売られていることはまずありません。
自然が豊かな大月には、市内にいくつか釣り堀があるので、そこに相談してみることも考えたのですが、コロナウイルスが感染が続いている中、フラッと訪れられるような状況でもないので断念…
色々調べていると、群馬県のあづま養魚場というところで、イワナ・ヤマメ・ニジマスの稚魚が通販されていることが判明!

※詳細はこちら。
fish-azuma.com/aquarium
稚魚をインターネット通販で販売!
何でもネットで買える時代とは知っていましたが、ヤマメの稚魚まで買えるとは!?
それでは早速注文します!
前回のブログでも書いたとおり、ヤマメたちは縄張り意識が強く、あまりたくさんの数を飼えないことは承知しつつも、飼育途中に何匹か死んでしまうことなども考え、とりあえず、ヤマメ20匹、ニジマス30匹を注文することに。
(ちなみに、ニジマスの方が数が多いのは価格がヤマメの半分だったからです)。
ヤマメたちの価格は以下の通り。
ニジマス稚魚 50円×30匹=1,500円
ヤマメ稚魚 100円×20匹=2,000円
エサ 1,000円×1キロ=1,000円
梱包料 500円
送料+クール 1,720円
代引手数料 330円
全部で、7,050円なり。
想像はしていましたが、やはり発送関係のコストが高くついちゃいますね。
週末に到着するように注文してから、待つこと数日…
いよいよヤマメたちがパンダ夫婦の山梨の家にやってきます。
指定時間通りにヤマト運輸さんが届けてくれました。
(毎度思いますが、こんな山の奥まで時間通りに届けてくれるなんて、ありがたい限りです)。

発泡スチロールを開けると…
膨らんだ袋が2つ。

袋を開けて中を覗くと、稚魚がスイスイ泳いでいました。
こちらがヤマメ。

こちらがニジマス。

稚魚の間は、ヤマメもニジマスもパーマークと呼ばれる身体の斑点がはっきりしていて、識別は難しいです。
今回は、注文数が違うので数が多い方はニジマスとして識別。
ちなみに、購入時に運送途中に稚魚が死んでしまったとしても責任は取れませんとなっていたので少し心配していましたが、実際に死んでしまっていたのはニジマスの1匹。

これくらいなら、仕方ないかなぁと思います。少し安心しました。
クール宅配便ということもあって水温は約13℃です。

一方で、川の水を引いた水槽内の温度は約17℃。

そこまで大きな温度差はないので大丈夫だとは思うんですが、「水合わせ」を行いました。
「水合わせ」とは、温度の異なる水槽に魚を移す際に、一気に移すと温度差で魚に負荷がかかってしまうので、時間をかけて少しずつ温度を合わせて魚の負荷を軽減する方法です。
この日は外気がそれなりに高かったこともあり、ヤマメたちをバケツに移して日陰に置いておくと1時間ほどで水槽と同じ約17℃に。

温度が水槽とかわらなくなったところで、水ごと水槽にザブーン!
狭いビニール袋の中から、大きなドラム缶水槽に移り、早速元気に泳ぎだしました!
ここで早速感じたヤマメとニジマスの違い。
ヤマメは水槽に移すと、少し泳いだ後すぐに岩陰に隠れて姿を見せなくなったものの、ニジマスはいつまでたっても水槽内をスイスイ。
ニジマスの方が目に見えて警戒心が弱いです!
そんな警戒心が弱いニジマスを観察するため2匹拝借。
100均の小さな金魚鉢に入れてみました。
パーマークがはっきりしていて、とてもキレイ!

いろんな角度から何時間見ていても飽きないだろう美しさでしたが、

ニジマスにとってはいい迷惑だと思うので、すぐにドラム缶へリリース。
6.飼育開始
ヤマメたちをドラム缶へ入れて飼育開始!なのですが、飼育に最低限必要なものをセットします。
まずは、温度計。
水合わせでも分かる通り、魚を水の温度に敏感。
特にヤマメたち渓流魚は、水温の上昇に敏感で水温が25℃近くまで上がると死んでしまうこともあるようなので、注意が必要です。
電池式のものでこの1台で水温と

外気温どちらも計ることができます。

もう1つはエアレーション(水に空気を送り込む)のポンプ。
常に川の水が循環しているので、それなりに空気は溶けているはずなのですが、川の水の供給がホースの詰まりで止まった場合などを想定して念のため設置。

1つのポンプに2つ空気を送り出す口があるので、1台で2つのドラム缶のエアレーションが可能です。
水槽設置場所は、ツリーハウスの真下なのであまり雨が当たることはないのですが、家にあったプラスチックケースに入れて雨対策。

プラスチックケースには穴を開けて、電源コードやエアレーションのホースを穴から外に出しています。


最後に、排水用の穴に三角コーナーで使う水切りネットをかぶせて、輪ゴムで固定しました。

さて、いよいよヤマメたちの飼育がスタートしました。
最近はテレワークもあり、山梨の家で過ごす時間も増えていますが、それでも毎日面倒を見られるわけではないので、不安はありますが、すくすくと育っていくヤマメたちを見る楽しみが増えました(最後は食べるんだけど…)!
水槽が気になって仕方ないパンダ♂(笑)

夜な夜な癒やされている元気なヤマメ・ニジマスの動画です。
ヤマメ
ニジマス
7.ハプニング発生&対処
ヤマメたちの飼育を初めて色々なハプニングがありました。
それぞれのハプニングとその対処策を書きたいと思いますので、飼育するときの参考にしてください。
【ハプニング①:ニジマスがドラム缶から飛び出して死んでしまう】
飼育を始めた初日の夕方から起こったハプニングがこれです。
ニジマスは水面をジャンプする習性があるのですが、自分の体長の5-10倍の高さを飛び越えてきます。
排水用の穴をドラム缶の口近くに作ったことで水面からドラム缶の口までの高さは一番低いところで10cmほどでした。
4,5cmのニジマスの稚魚ですが、この高さをバンバン乗り越えてきます。
当初、気がつかず5匹ほど死んでしまいました。
なぜか、ヤマメはジャンプの習性はまったくないです。
【対処①:網のメッシュを細かくする】
排水用の穴の位置を、ドラム缶の口から話して設置する方法もあると思いますが、既に飼育を始めた後でこのタイミングでの変更が難しかったので、メッシュパネルに100均のBBQ網を抱き合わせ、網のメッシュを細かくすることで、ニジマスが飛び出さないように対処しました。

【ハプニング②:ホースが空気で詰まって排水できず、ドラム缶から水が溢れる】
これは飼育翌日に発生しました。
ホースを接続して排水を始めると、直後はスムーズに流れるのですが、一定時間が経過するとなぜか排水がうまく行われず排水用の穴を超えて水が溜まってしまいます。
そして、最後にはドラム缶の口から水が溢れる始末…
これはおそらく排水の際に水と一緒に空気が混入し、空気がホース内で詰まってしまうことが原因だと思います。
ホースを動かして、空気の詰まりをとってあげればうまく流れるのですが、数時間たつとまた詰まる…
【対処②:下向きに水が流れるように穴の向きを変える】
なかなか対処方法がわからなかったのですが、トイレのタンクでオーバーフローする水を外に流す仕組みをヒントに、排水用の穴に直角に曲がった塩ビ管を接続することで、穴の向きを横から下方向に変えてみました。

水を下向きに流すことで、排水される力が増し、詰まりがなくなるのでは?と思ったのですが、予想通りホースの排水不良はなくなりました!
【ハプニング③:ドラム缶内部のサビ】
サビは飼育を初めて1周間ほどたったころに始まりました。
今回使用したドラム缶は1つが五右衛門風呂のお古。
こちらはドラム缶内部がサビ防止のコーティングがなされているおかげで、飼育から1ヶ月間以上経過した今でもサビはほとんどでていません。
今回飼育をするにあたって、ジモティーで安く譲ってもらったドラム缶は、内部にサビ防止の加工が全く施されていない状態だったので、サビがすごく水が濁ってニジマスの姿が全く見えないほどまで…


一般的にサビが魚の健康に与える影響はそこまで大きくないとのことなのですが、さすがに何か対応を考えないと…
【対処③:防錆材&ペンキを塗る】
月並みですが、ドラム缶内部に防錆材と

ペンキを塗りました。

塗ってから3週間ほどたちますが、また少し錆が出始めています。
今後様子を見ながらですが、またひどくなるようなら、対処が必要です。

一番確実&簡単なサビ対策は、ドラム缶を購入する際に内部をエポキシ樹脂などでコーティングされたものを購入する方法ですね。
【ハプニング④:水が濁る】
常に川の水を循環させているので、水は常にきれいな状態。と勝手に思い込んでいたのですが、飼育開始から2周間ほどで水がかなり濁りました。

原因の1つはエサのやりすぎ。

後でドラム缶内の掃除をしてわかったのですが、かなりの量のエサが底に溜まって腐ってしまっていました。
エサを食べてくれるのが楽しくて、ついついやりすぎてしまうんです…
【対処④:浮遊性のエサを使う&水をキレイにするバクテリア投入】
一度、ドラム缶の水を入れ替え、内部をキレイに掃除した上で、同じことができるだけ置きないように、エサの量を減らし浮遊性のエサをメインで使用すること、
汚れを分解するバクテリアが入った土や薬剤を使うことを行いました。

【ハプニング⑤:川の水供給用のホースが詰まる】
一番多いハプニングは、川の水供給用のホースが詰まることです。
夏の暑い時期は、川の水が供給されないとドラム缶内の水の温度が上がり、高温が苦手なヤマメたちの命に関わるため、一番気をつけないといけない問題です。
ホースの詰まりの原因の1つは、川に入れる側の口に接続していたペットボトルが水圧で凹んでしまい、ホースの入り口を塞いでしまっていたこと。
流れが比較的緩やかなところであれば問題ないのかもしれませんが、渓流の流れの激しいところに設置したこともあり、2-3週間ほどでペットボトルもベコベコに凹んでしまいました。
【対処⑤:取水口のホースは、石と一緒に水切りネットに】
最終的に今うまく行っているのは、水切りネットの中に比較的大きい石を入れ、そこにホースの口を入れて、ブロックで固定する方法。

その他にも、大雨による増水でホースの口が土砂に埋まってしまったり、逆にホースが流されたりと、問題は色々おきますが都度再設置しかありません。
【ハプニング⑥:エサやりの都合上、長く家を空けられない】
山梨にいるときは毎日餌やりが出来るのですが、デュアルライフという生活スタイル上、山梨の家を数日〜1週間空ける場合、餌やりが出来ません。
今はこんな状況なので、海外旅行に行ったり1週間以上、山梨の家を空けることはないのですが、今後いくらでも起こりうる話です。
※後々調べてみると、魚は2-3ヶ月エサを与えなくても生きていくことは出来るみたいですが…
【対処⑥:自動給餌器を設置】
一定間隔で餌やりをしてくれる自動給餌器を設置しました。

ものによって価格はピンキリなのですが、一番安いものは1000円以下というものもあります。
一般的に、餌やりをする頻度と1回分の餌の量をコントロール出来るようです。
うちは、ドラム缶に設置しやすく、餌の頻度や量を細かくコントロールできる約2,000円のものをネット通販で購入。
電池式です。

餌も十分な量を充填することが出来るので、これで長期間家を空けることがもしあっても安心です。
さて、ヤマメたちを飼育している中で起こったハプニングのうち主要なものを紹介してきました。
ハプニング発生&対処する中で、ようやくどういうことが起こるかの感覚がつかめるようになってきましたが、どう頑張ってもハプニングは起こるもの。
完全に防ぐのは難しいので、ヤマメたちの様子を常に注意深く観察して、丁寧なメンテナンスを続けることが一番大事ですね。
生き物を飼育するのはやっぱり大変です!
おしまい
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