こんにちは!
これまでに全11回の記事でご紹介してきたツリーハウス作り。
見ていただく人のお役に立てるように、ここで一度まとめてみようと思います。

子供の頃から憧れている人も多いツリーハウス。
ただ、いざ作ってみようと思うと、意外と作り方に関する情報って少ないんですよね。
私は、ツリーハウスについて書かれた本を見たり、既に作られた人のブログを参考にしましたが、一番困ったのは作る前に全体の流れが掴めなかったこと。
そこでこの記事は、DIY初心者でも、ツリーハウス作りについての一連の流れがわかるように書いていきます(細かい手順は過去をどうぞ)。
今からツリーハウスを作ろうと思っている方には役に立つと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!
もう作り始めているよ!という方は1から全て見ていただく必要はありませんので、目次から必要な箇所をご覧ください。
〇目次1.作り始める前の準備 心構え
イメージアップ&情報収集
コスト
準備するもの&必要なスキル
2.場所を決めよう 土地を決めよう
木を決めよう
3.ツリーデッキ作り サンドイッチorボルト打込み
大引、根太を敷く
デッキを貼る
4.ツリーハウス作り(基礎) 在来工法orツーバイフォー工法
5.ツリーハウス作り(壁、屋根) 壁をどうする?
屋根をどうする?
6.ツリーハウス作り(内装) 機能編(狭い空間を効果的に使う)
デザイン編(コストをかけずオシャレ見せる)
7.楽しみ方 1人で楽しむ
みんなで楽しむ
8.事後メンテナンス 定期的にやること(掃除・空気の入れ替え、サンドイッチのボルト締め)
ボルトが緩んでデッキが傾いたら?
前編では、1~3、後編では、4~8を書こうと思います。
1.作り始める前の準備◯心構えまずはツリーハウス作りをするにあたっての心構えをご紹介します。これは人の性格や考え方によって正解がないものなので、あくまでパンダ夫婦の思いとして、参考までに聞いていただければOKです。
1つ目は、完璧を意識しすぎないこと。
当たり前ですが、ツリーハウスは木を基礎にしているので、時間がたてば木が成長して元々の設計にズレが生じたり、自然環境の影響を受けやすいです。
設計書を細かく作って完璧を目指すことは大事ですが、完璧を目指すと完璧じゃなくなったときに気持ちの糸がきれてしまいます。


パンダ夫婦が最初に作った設計図。
さすがに適当過ぎましたが、何とか作れました…。
ツリーハウスは自然の一部を利用して作るもの。
多少ずれるのが当たり前。と割り切って作っていきましょう!
2つ目は、アクシデントを楽しむこと。
1つ目にもリンクしますが、自然環境相手だとアクシデントが色々と発生します。
ボルトが緩んでデッキが傾いたり、

台風で物が飛ばされたり、


カットした木材のサイズが合わなかったり…。

アクシデントを解決する方法はちゃんとあるので、のんびり構えてアクシデントを楽しみましょう。
3つ目は、気が向かない日は作業しないこと。
趣味で楽しんでいるはずなのに、いつの間にか義務でやっていること、結構ありますよね?
ツリーハウス作りを嫌いにならないためにも、今日はしなくないなぁって日は作業するのをやめましょう。
不思議なもので時間が空くと、またDIYしたい欲がムンムン湧いてくるはず。

晴耕雨読。
ゆっくりマイペースに進めましょう。
◯イメージアップ&情報収集まず最初にどんなツリーハウスを作りたいか?を必ずイメージアップするようにしましょう!
・どれくらいの大きさにするか?
・どうやって過ごすツリーハウスにするか?
・コストはどれくらい許容できるか?
などなど。
とはいえ、ゼロからだとイメージするのも難しいと思いますので、まずは他の人が作ったツリーハウスをひたすら見てイメージを湧かせるのが良いと思います。
見ているうちに、いつの間にか他の人のツリーハウスをいいとこ取りをした自分オリジナルの素敵なツリーハウスがイメージアップできていると思います。

情報は、主に本とインターネットで情報収集することになると思いますが、本は、『BE-PAL ツリーハウスブック(小学館)』と『ツリーハウスをつくる(二見書房)』を読みました。


いずれの本も色んなツリーハウスが紹介されていて、特に「ツリーハウスブック」は作り方も触れられているので、イメージアップの段階で持っておいて損はないと思います。
また、全国にはツリーハウスのカフェや、ツリーハウスがあるキャンプ場、公園などもあるので、実際に現地で見てみるのも良いと思います。
【関東のツリーハウスカフェ(一部)】
・椿森コムナ(千葉)
椿森コムナHP・ツリーハウスカフェnicorico(埼玉)
ツリーハウスカフェnicoricoHPDIYの良さの1つが自分が作りたいものを作りたいように作れることなので、個人的にあまりオススメはしていませんが、ツリーハウスの作成キットを販売している業者もあります。
まずは、簡単に作りたいということであれば利用してみるのも良いと思います。
(インターネットで「ツリーハウス キット」で検索すればヒットします)
◯コストもう一つ大事なのがツリーハウス作りのコスト。私自身、作り始めた時、コストについては全くイメージがありませんでした。
どのようなツリーハウスを作るか?どうやって材料を調達するか?などでコストは大きく変わるのですが、パンダ夫婦が作った小さいツリーハウス(約1坪)であれば、材料を全てホームセンターで購入しても10-20万円程度で出来ます(工具代除く)。

パンダ夫婦のツリーハウスは、デッキやつり橋など全部込みでだいたい18.5万円ほど。
木材: 12.0万円
ペンキ: 1.5万円
屋根: 1.5万円
アクリル板: 1.5万円
ビス・釘・ボルト: 1.0万円
その他(防水シート、コーキング、ロープ、ブルーシートなど): 1.0万円
全て新品だと高くなるので、ジモティーやメルカリなどをうまく使えばコストはさらに下げられます。
ちなみに先程、ご紹介したツリーハウスキットだと材料費は30万円~(本体のみ。デッキや階段は別料金)ほどでした。
◯準備するもの&必要なスキル最低限、以下のものを用意しておけばツリーハウスは作れます。
・電動丸のこ

・インパクトドライバーorドリルドライバー

ご購入はこちらからどうぞ。
・ジグソー(あれば便利だがなくてもOK)

ご購入はこちらからどうぞ。
・脚立

・メジャー(5m)

・タッカー

・モンキーレンチ

・金づち

・差し金

・レベル(水平器)

・防護メガネ(100円ショップのものでOK)

全部買っても2万円も行かないと思います。使う頻度が高いものばかりなので買うのがオススメですが、最近はホームセンターでレンタルすることもできます。
ツリーハウス作りは、作りたいという思いさえあれば誰にでも作れます。なので、特別なスキルがなくても大丈夫。
とは言っても不安だ!という方はまずは身の回りのもののDIYから始めてみてはいかがでしょう?
上でご紹介したような工具を使う、棚などのDIYがオススメです。


2..場所を決めよう◯土地を決めよう次にツリーハウスを建てる場所について考えましょう。
自分の土地に建てれそうな木がいっぱい生えている人はそこでOK。
今はマンション暮らしで、建てれそうな場所なんかありません。
という方は、まずは場所探しから始めましょう!
オススメは地方の格安別荘。
場所やモノによりますが、100~300万円くらいでも良い物件が結構あります。
比較的広い土地が付いているのと、ツリーハウス作りの間寝泊りできる拠点があるので、ツリーハウス作りに向いています。
気軽に通い続けるためにも、家から60-90分以内で行けるところがベターです。
パンダ夫婦も『家いちば』というサイトを使って今の別荘を購入しました。
家いちばHP過去ブログにも「家いちば」利用について載せています。
デュアルライフの始め方(普通の30代サラリーマン夫婦がデュアルライフを始めた理由)◯木を決めようさて、建てる場所が決まったら、次に基礎にする木を決めましょう。
ツリーハウスの基礎となる木が、広葉樹or針葉樹でツリーデッキの作り方が大きく異なります。
皆さんが一般的にイメージするツリーハウスは広葉樹のもの。枝分かれした木の間に小屋が乗っているイメージだと思います。

ただ、ツリーハウスに適した広葉樹の木を見つけるのは結構大変。
また、広葉樹は、ツリーハウス自体の作り方や形も木の形態に大きく左右されるので、以下ではパンダ夫婦も作った針葉樹の場合の作り方をご説明していきます。
針葉樹の場合は幹が真っ直ぐ上に伸びているので、1本だけでツリーハウスを作ることは難しいです。
そこで、3本以上の木の間にデッキを作り、その上にツリーハウスを建てていきます。
作りたいツリーハウスの大きさや形態にもよりますが、オススメの選び方は以下のとおり。
・4本の木が四角形(長方形や正方形)に並んでいる

・木の上からの景色がいい

・木の下がの土地がフラット(作業しやすい、将来的にツリーデッキが屋根になるのでデッキの下も活用できます)
3.ツリーデッキ作り◯サンドイッチorボルト打込み針葉樹にツリーデッキの基礎を作る方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目が、針葉樹の幹に穴を開けてボルトを通す方法。
2つ目が、針葉樹の幹を木材でサンドイッチして、固定する方法(ここではサンドイッチ工法と呼びます)です。

1つ目の方法は、木にボルトを通すので頑丈な一方で、太い木に水平に穴を開けることになるので、専門の工具や技術が必要になります(専用のボルトとインターネットで販売されています)。
2つ目のサンドイッチ工法は、材料や工具を簡単に揃えることが可能で、DIYを始めた方でもとっつきやすいと思います。ただ、サンドイッチは完成後も定期的に締め付け確認するなど、メンテナンスが出てきます。
パンダ夫婦は、出来るだけ簡単にできて、また、生きている木に穴を開けることに、なんだか抵抗感があったので、サンドイッチ工法で作ることにしました。
◯大引、根太を敷く大引、根太とは、基礎の上に敷くデッキを支える木材のことです。

重たいツリーハウスを支える基礎となるので、それなりの太さが必要です。
ただ、普通の家と違って重すぎても木の負荷になります。
パンダ夫婦は、大引に90mm角材、根太に75mm角材を使いました。

木の種類ですが、固くて丈夫なもの、防腐加工されているものは値段が高くなります。
ツリーハウスは、木の成長があるので、何十年も丈夫なものを。というのは難しいと思いますので、ある程度のもので良いと思います。
パンダ夫婦は、一番安い杉材を使いました。
◯デッキを貼るツリーデッキは、屋外で雨風にさらされたり、腐ることも考えられるので、デッキ面は水が落ちていくように合板などの板ではなく、1×4材や2×4材を少し間を開けて貼っていくのがオススメです。

パンダ夫婦は、出来るだけ重さを軽くするために1×4材を使いました。
後編につづく(下をクリック)初心者にもわかりやすいツリーハウスの作り方 後編
