お風呂がない別荘に五右衛門風呂(ドラム缶風呂)をDIY②(炉の部分のDIY)
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- 2020/07/28
- 23:52
今年の梅雨は全国で大雨による被害が出ていますね。
特に九州の大雨の被害は見ていて辛いものがあります。
約3年半前に仕事の都合で東京に来る前は約4年間長崎に住んでいたパンダ夫婦。
その間に九州は色んなところに遊びに行きました。
特に大好きだったのが大分、熊本。
今回テレビで洪水の様子が何度も放映されていた人吉も、ラフティングや球磨川下り、温泉などをよく楽しみに来ていた場所で、青井阿蘇神社や人吉旅館など大好きな場所の無残な姿を見るのは心苦しかったです、、、


被害に遭われた方の安全・安心と、被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。
さて、少し重い話になってしまいましたが、今回は前回の続きで、五右衛門のDIYについてご紹介します。
前回は雨が降る中、五右衛門風呂を設置する場所の整地とコンクリートでの地盤固めを行いました。
1週間が経過してどうなっているでしょうか?
じゃーん。

ちゃんと固まっているように見えますね。
私も今回初めて知ったのですが、コンクリートは通常の土のように水分が抜けて固まる。ということではなく、成分が化学変化することで硬化しているらしい。
完全に固まるまではだいたい1ヵ月かかるみたいですが、人が乗ったりレンガを乗せるくらいであればもう十分。
ちなみに、知っているようで知らないコンクリートとよく似た言葉に、モルタルやセメントがありますが、ちゃんと使い分けができていますでしょうか(偉そうに言ってますが、私も今回勉強しました、、、)?
簡単に言うと以下のとおり。
誰かが間違って使っていたら、ぜひドヤ顔で正しい使い方を教えてあげましょう!(ただし、十中八九嫌われます)
セメント
石灰石や石膏を焼いて粉末にしたもので、モルタルやコンクリートの材料になります。
モルタル
セメントと砂を混ぜたもの。キメが細かく、建物の外壁やレンガの目地などで使われることが多いです。
コンクリート
セメントと砂、砂利を混ぜたもの。砂利が入っているので強度が高く、建物の基礎などに使われます。
今回は、上に何十個ものレンガとドラム缶を乗せるため強度が高いコンクリートを使って基礎を作りました。

さて、基礎の上に耐火レンガを並べていきましょう!
これが炉の底面になります。

この耐火レンガは前の別荘オーナーさんがピザ窯のDIY用に余分に買っていたものを再利用しましたが、数が足りなかったのでホームセンターで追加購入。

耐火煉瓦1個あたり約200円。
これでも安い方なんですが、底面と燃焼部で約70個。

数量が多いので出費が嵩みますね、、、
(上部は通常のレンガを使用したのでこれとは別に購入しています)
並べ終わったら、モルタルで埋めていきます。
さて、このレンガは炉の火に直接接する部分なので、モルタルは耐火モルタルの「アサヒキャスター」を使用しました。

このアサヒキャスター。
ピザ窯や五右衛門風呂DIYをする人が必ずと言っていいほど紹介している品物なんですが、ホームセンターには全然置いていない、、、最後はネットショッピングを利用しましたが、想像を上回る送料が上乗せ、、、ガーン!

底面のレンガができました。
さらにその上に円形の炉になるように、耐火レンガを積んでいきます。
ここで設計図を一部修正。
元々、炉の入り口にあたる焚口はレンガを縦に2つ並べようと思っていましたが、使い勝手を考え1つだけにすることにしました。
Before

After

さて、それでは耐火レンガにモルタルを塗って、

レンガ同士を固めていきます。

このモルタルはコスパ重視で、アサヒキャスターをやめ、ホームセンターで販売されているものにしました。
さて、円形のレンガを2段積んだところで、炉を2層構造にするために、鉄棒をレンガの間に挟み込んでいきます。

まずは、鉄棒を、鉄工用の切断砥石を取り付けたディスクグラインダーでカット。


金属を切る場合は、必ず火の粉が飛びますので、眼鏡や手袋は必ず持参しましょう。

五右衛門風呂の炉の中は、2段構造にして、1階部分で燃えやすい杉の葉や小さい木材。
2階部分は比較的大きくて分厚い木材を置いて燃やした方が圧倒的に火の着きが早いのでオススメです。
その後も同じ要領で、レンガを5段まで積み上げました。

さて、続いて焚口のレンガも積み上げていきましょう。
焚口には、メルカリで買った「福助」の扉を取り付けますが、枠がついていないものだったので、耐火レンガに穴を開けてペグを差し込みます。

こんな感じ。

このレンガを他のレンガと同様に積み上げていき、無事に「福助」の扉を取り付けることができました。

さて、続いては焚口の上部のレンガの積み上げです。
ここではあらかじめ、「福助」扉のサイズに合わせて作った合板の枠を置いて

その上にモルタル

そして、さらにレンガを乗せて、固定。

これで「福助」扉のサイズに合った焚口が完成しました。
焚口の枠は、木でできているので使っているうちの燃えてなくなってしまうかもしれませんが、そのころにはモルタルも固まっているはずなので大丈夫だと信じたい。
出来上がった炉を上から見るとこんな感じ。

パンダ♂の性格が前面に出ている雑なレンガ積みですが、2層構造になっているので、これでしっかり燃えてくれるでしょう!
遠くから見るとこんな感じ。

川からすぐの絶好のポジションです。
さて、では次に円形に並べたレンガの隙間をモルタルで埋めていきましょう。
一見、きれいに並んでいるのですが、今のままだと燃やした際にレンガの隙間からせっかくの高温の煙がだだ漏れ。
これでは、熱効率が悪くいつまでたっても温まりません、、、
一般的には、ブロックなどで四角く囲んで、その間をがっちりモルタルで埋めていくことが多いようですが、スペース&コスト&手間削減で、煙が漏れそうなレンガの間のみを埋めていくことにしました。
そのままモルタルを流し込むと、そのまま流れ出てしまうので、木材を挟みこんで

隙間にモルタルを投入。

この部分は、直接火が当たる場所ではないので、高いアサヒキャスターではなく、通常のモルタルを使用しました。
同じ要領ですべてのレンガの隙間を埋めていきます。

使っている木材の太さやレンガの感覚が微妙にずれているので、多少バラバラ感はありますが、すべての隙間を埋めることができました。


最後に焚口に「福助」扉を取り付けました。

空気が入らないくらいピッタリ開閉というわけにはいかないですが、それなりにフィットしてくれています。

さて、このまま1週間放置して、モルタルが乾くのを待てば、無事に炉の完成となります。
ということで今回の作業はここまで。
次回は、めがね石をDIYして、熱効率を上げるための煙突を取り付けていきたいと思います。
ところで、、、
五右衛門風呂DIYとは全く関係がありませんが、この度うれしい初収穫が。
そうです、約1年前に原木に菌種を打ち込んで置いていたほだ木からシイタケが収穫できました。

本来は、菌種を打ち込んでから、2回夏を経た秋に収穫。
ということなので、約3,4ヵ月フライングでの収穫となりましたが、かなりのビックサイズ!

川の水で綺麗に洗って

東京の自宅に持ち帰って、美味しいてんぷら&ステーキ&お吸い物になりましたとさ。

(ちなみに同じような時期はずれのシイタケ君はこの後も2,3個収穫できました。)
おしまい
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