ピザ窯の改良DIY(一層式のピザ窯を二層式にDIY) 前編
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- 2020/09/09
- 18:30
こんにちは!
過去最大級と言われた台風10号が日本列島を通過して、太平洋高気圧に変わったようです。
今回の台風は、遠く離れた山梨や東京でも多くの雨を降らせており、
山梨にいたパンダ夫婦も、土曜日の夜~日曜日の朝にかけては、雷や大雨に見舞われて慌てて東京に避難してきました。
もしこんな時、山梨の別荘(山の家)しかなかったら?
と考えると結構恐ろしい!
自然の中にあってアウトドアが満喫し放題の山梨の家と、災害に強く買い物にも便利な東京の家の2つがあってよかったなぁと感じます。
改めてデュアルライフのありがたさが身に沁みました。
さて、今回は以前から何度かご紹介してきたピザ窯についてご紹介します。

実はこのピザ窯、最初のうちに何度か登場したっきり、パンダ夫婦のブログやSNSでの登場頻度が少なくなっています。
その大きな理由が、安定的にピザを焼くことの難しさ。
実はこのピザ窯、前のオーナーさんが作りかけているところをそのまま譲り受けました。
この時のピザ窯は炉の部分の箱だけでしたが、その後、耐火モルタルで耐火レンガを炉の周りに貼り、
パンダ夫婦がピザ窯として完成させて使ってきました。

完成後、最初の数回は上手く焼けて美味しいピザを食べられていました。
パンダ♀に、このピザ窯があれば、外食でピザを食べに行かなくていいね!と言わしめたほどです。

ただし、その後何度も使っていく中で、失敗することも多くなっていきます。
失敗の一番の理由は、ピザ窯内の温度を十分に上げること&上げた状態を維持することの難しさでした。
今のピザ窯は、一層式と呼ばれるもので、薪を燃やす燃焼室とピザを焼く調理室が同じです。
そのため、一度ピザを焼き始めてしまうと、温度が下がっても追加で薪を投入することが難しく、
その結果、ピザ窯内の温度が下がってしまい、ピザが生焼けになってしまいます。
生焼けのままでは食べられないので、ピザを入れたまま薪を追加で投入したりもしましたが、

炭や煤まみれのピザになってしまうことも。

朝早くに起きて、ピザ窯に火を起こして、何十分もかけて温度を上げても、上手くいかず
最終的に家の中のオーブンレンジでピザを焼くときの悔しさと言ったら、、、
そんなこんなで、ピザ窯からはすっかり足が遠のいて、ここ最近は利用頻度が落ちていました。
このままではさすがにもったいない!
ということで、今回はピザ窯の改良に取り組みます。
やろうとしていることは、主に以下の3点です。
①一層式を二層式に改良して、温度コントロールを簡単にすること。
②煙突を付けて、ピザ窯内の温度を高温にすること。
③屋根を設置して、雨の日でも楽しめるピザ窯にすること。
さて、今回は前編ということで、①②についてご紹介。
後編では、③と実際にピザを作って焼いて食べるところまでご紹介予定です。
「①一層式を二層式に改良して、温度コントロールを簡単にすること」について考えてみましょう。
まずはどんなピザ窯にするか考えてみます。
現在のピザ窯のサイズを測ってみると、横42cm、高さ37cm、奥行き59cmとそこそこの大きさがあります。

熱は下から上に上がっていくので、通常二層式のピザ窯は、下に燃焼室、上に調理室を作ることになります。
ということは、今のピザ窯の大きさを変えない場合、高さ37cmで燃焼室と調理室、両方のスペースを取ることになります。
十分な熱量を確保するためには、十分な薪を入れられる燃焼室の大きさを確保する必要がありますが、
ピザ窯の大きさを変えるには結構な労力がかかること、ピザを中心に考えると調理室に高さがあまり要らないことから、今回はピザ窯自体の大きさは変えず、中を仕切ることで一層式から二層式に改良することにします。
ということで、さっそくDIYを開始しましょう。
二層式に改良するためには、調理室と燃焼室を区切るための、耐火性の板が必要です。
最大400℃近くまで達するピザ窯内の温度に耐えられる素材として、
金属製(鉄製)または耐火モルタル製の2つを考えましたが、下で薪を燃やしている中、
鉄板を置くと、真っ先にピザの底部が焦げてしまうのでは?との思いから、板は耐火モルタルで作ることにしました。
作り方は、電動丸ノコとインパクトドライバーで

モルタルを流し込める木枠をDIYして、

いつも使用している耐火モルタル「アサヒキャスター」を水を加えて良く練ってから流し込みます。


丸一日もあれば、固まって使用できるようになります。
(1日で概ね固まりはしますが、モルタル本来の強度に達するまでは1か月以上かかりますので要注意!)
あっという間に、耐火モルタル製の仕切り板の完成です。

仕切り板は、燃焼室の外と中に耐火レンガを設置して

その上に置きます。

このタイミングで耐火レンガの隙間もモルタルで埋めておきました。

続いて、「②煙突を付けて、ピザ窯内の温度を高温にすること」について、考えていきます。
煙突を取り付けることで、「煙突効果※」によって、ピザ窯内の熱い空気は煙突を通って排出され、常に新しい空気が燃焼室の入り口から、燃焼室内に供給され続けることになります。
その結果、燃料室内で薪が燃焼し続け、ピザ窯内の温度が高い状態で安定するという効果があります。
※煙突効果(Wikipediaより)
今のピザ窯の課題の1つがピザ窯の温度を十分に上げること&高温を維持することだったので、
煙突の設置は課題解決につながるではないかと思っています。
では、今のピザ窯に煙突を設置していきます。
まずは、バールと金づちを使って、ピザ窯上部の耐火レンガをはがしていきます。


これが想像以上に大変な作業。
以前、耐火レンガを接着したモルタルがガッチリ固まって容易に取れません。
30分ほど、ひたすら金づちを叩き続けて、ようやく1枚剥がれました。

同じ要領でもう1枚。

こっちは15分くらいで剥がれました。
さて、では剥がした耐火レンガのスペースに煙突を設置します。
まずは、このサイズに合う眼鏡石を作っていきましょう。
これも先ほどと同じ要領で、耐火レンガ2枚分のサイズの木の枠を作成し、

中心に煙突を置きます。

今回は最小限の煙突で良かったので、直径100mm、長さ455mmのものにしました。
五右衛門風呂の眼鏡石DIYの際に、モルタルが固まって煙突が抜けなくなってしまったので、
今夏はモルタルと煙突が接着する部分にポリ袋を噛ませてみました。
こちらも毎度お馴染みのアサヒキャスターを木枠内に流し込みます。


1日経ったので、ビスを外してみます。

この時点で眼鏡石から煙突を引き抜こうとしても上手く引き抜けず、
わざわざ噛ませたポリ袋は無駄だった可能性が…
まぁ、まだ先の話なので煙突が劣化時に考えよっと!
ということで、ポリ袋は引っ張って出来るだけ除去しました。
さて、煙突&眼鏡石を耐火レンガを取り外した部分にあててみると、

ピッタリです!
もちろん、多少の隙間はありますが、隙間は後程埋めることにします。
次に煙突に空気が通るように、ピザ窯の壁に穴を開けます。

手元にあった木工用のドリルでは歯が立たなかったので、

ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを取り付けました。

ディスクグラインダーを入れるスペースがないので、多少手こずりましたが

最後は、バールと金づちで無事に穴が開きました。

ここに煙突を設置して上から煙突内をのぞき込みます。

少しわかりにくいですが、ピザ窯の底の部分まで見えているので、ちゃんとピザ窯と煙突がつながりました。
ちゃんとつながっていることが確認出来たら、煙突&眼鏡石をモルタル(アサヒキャスター)で固定します。
眼鏡石の四方にしっかりモルタルを塗って固定。
隙間もモルタルで固定します。

煙突設置まで終わった時点のピザ窯の全景です。


熱を逃さないために調理室(上段)には扉を付ける予定です。
楽天市場で以下の商品を注文してみました。

今回はここまでです。
次回は、雨でも使えるような屋根の設置&実際にピザを焼くところまでご紹介する予定です!
おしまい
過去最大級と言われた台風10号が日本列島を通過して、太平洋高気圧に変わったようです。
今回の台風は、遠く離れた山梨や東京でも多くの雨を降らせており、
山梨にいたパンダ夫婦も、土曜日の夜~日曜日の朝にかけては、雷や大雨に見舞われて慌てて東京に避難してきました。
もしこんな時、山梨の別荘(山の家)しかなかったら?
と考えると結構恐ろしい!
自然の中にあってアウトドアが満喫し放題の山梨の家と、災害に強く買い物にも便利な東京の家の2つがあってよかったなぁと感じます。
改めてデュアルライフのありがたさが身に沁みました。
さて、今回は以前から何度かご紹介してきたピザ窯についてご紹介します。

実はこのピザ窯、最初のうちに何度か登場したっきり、パンダ夫婦のブログやSNSでの登場頻度が少なくなっています。
その大きな理由が、安定的にピザを焼くことの難しさ。
実はこのピザ窯、前のオーナーさんが作りかけているところをそのまま譲り受けました。
この時のピザ窯は炉の部分の箱だけでしたが、その後、耐火モルタルで耐火レンガを炉の周りに貼り、
パンダ夫婦がピザ窯として完成させて使ってきました。

完成後、最初の数回は上手く焼けて美味しいピザを食べられていました。
パンダ♀に、このピザ窯があれば、外食でピザを食べに行かなくていいね!と言わしめたほどです。

ただし、その後何度も使っていく中で、失敗することも多くなっていきます。
失敗の一番の理由は、ピザ窯内の温度を十分に上げること&上げた状態を維持することの難しさでした。
今のピザ窯は、一層式と呼ばれるもので、薪を燃やす燃焼室とピザを焼く調理室が同じです。
そのため、一度ピザを焼き始めてしまうと、温度が下がっても追加で薪を投入することが難しく、
その結果、ピザ窯内の温度が下がってしまい、ピザが生焼けになってしまいます。
生焼けのままでは食べられないので、ピザを入れたまま薪を追加で投入したりもしましたが、

炭や煤まみれのピザになってしまうことも。

朝早くに起きて、ピザ窯に火を起こして、何十分もかけて温度を上げても、上手くいかず
最終的に家の中のオーブンレンジでピザを焼くときの悔しさと言ったら、、、
そんなこんなで、ピザ窯からはすっかり足が遠のいて、ここ最近は利用頻度が落ちていました。
このままではさすがにもったいない!
ということで、今回はピザ窯の改良に取り組みます。
やろうとしていることは、主に以下の3点です。
①一層式を二層式に改良して、温度コントロールを簡単にすること。
②煙突を付けて、ピザ窯内の温度を高温にすること。
③屋根を設置して、雨の日でも楽しめるピザ窯にすること。
さて、今回は前編ということで、①②についてご紹介。
後編では、③と実際にピザを作って焼いて食べるところまでご紹介予定です。
「①一層式を二層式に改良して、温度コントロールを簡単にすること」について考えてみましょう。
まずはどんなピザ窯にするか考えてみます。
現在のピザ窯のサイズを測ってみると、横42cm、高さ37cm、奥行き59cmとそこそこの大きさがあります。

熱は下から上に上がっていくので、通常二層式のピザ窯は、下に燃焼室、上に調理室を作ることになります。
ということは、今のピザ窯の大きさを変えない場合、高さ37cmで燃焼室と調理室、両方のスペースを取ることになります。
十分な熱量を確保するためには、十分な薪を入れられる燃焼室の大きさを確保する必要がありますが、
ピザ窯の大きさを変えるには結構な労力がかかること、ピザを中心に考えると調理室に高さがあまり要らないことから、今回はピザ窯自体の大きさは変えず、中を仕切ることで一層式から二層式に改良することにします。
ということで、さっそくDIYを開始しましょう。
二層式に改良するためには、調理室と燃焼室を区切るための、耐火性の板が必要です。
最大400℃近くまで達するピザ窯内の温度に耐えられる素材として、
金属製(鉄製)または耐火モルタル製の2つを考えましたが、下で薪を燃やしている中、
鉄板を置くと、真っ先にピザの底部が焦げてしまうのでは?との思いから、板は耐火モルタルで作ることにしました。
作り方は、電動丸ノコとインパクトドライバーで

モルタルを流し込める木枠をDIYして、

いつも使用している耐火モルタル「アサヒキャスター」を水を加えて良く練ってから流し込みます。


丸一日もあれば、固まって使用できるようになります。
(1日で概ね固まりはしますが、モルタル本来の強度に達するまでは1か月以上かかりますので要注意!)
あっという間に、耐火モルタル製の仕切り板の完成です。

仕切り板は、燃焼室の外と中に耐火レンガを設置して

その上に置きます。

このタイミングで耐火レンガの隙間もモルタルで埋めておきました。

続いて、「②煙突を付けて、ピザ窯内の温度を高温にすること」について、考えていきます。
煙突を取り付けることで、「煙突効果※」によって、ピザ窯内の熱い空気は煙突を通って排出され、常に新しい空気が燃焼室の入り口から、燃焼室内に供給され続けることになります。
その結果、燃料室内で薪が燃焼し続け、ピザ窯内の温度が高い状態で安定するという効果があります。
※煙突効果(Wikipediaより)
今のピザ窯の課題の1つがピザ窯の温度を十分に上げること&高温を維持することだったので、
煙突の設置は課題解決につながるではないかと思っています。
では、今のピザ窯に煙突を設置していきます。
まずは、バールと金づちを使って、ピザ窯上部の耐火レンガをはがしていきます。


これが想像以上に大変な作業。
以前、耐火レンガを接着したモルタルがガッチリ固まって容易に取れません。
30分ほど、ひたすら金づちを叩き続けて、ようやく1枚剥がれました。

同じ要領でもう1枚。

こっちは15分くらいで剥がれました。
さて、では剥がした耐火レンガのスペースに煙突を設置します。
まずは、このサイズに合う眼鏡石を作っていきましょう。
これも先ほどと同じ要領で、耐火レンガ2枚分のサイズの木の枠を作成し、

中心に煙突を置きます。

今回は最小限の煙突で良かったので、直径100mm、長さ455mmのものにしました。
五右衛門風呂の眼鏡石DIYの際に、モルタルが固まって煙突が抜けなくなってしまったので、
今夏はモルタルと煙突が接着する部分にポリ袋を噛ませてみました。
こちらも毎度お馴染みのアサヒキャスターを木枠内に流し込みます。


1日経ったので、ビスを外してみます。

この時点で眼鏡石から煙突を引き抜こうとしても上手く引き抜けず、
わざわざ噛ませたポリ袋は無駄だった可能性が…
まぁ、まだ先の話なので煙突が劣化時に考えよっと!
ということで、ポリ袋は引っ張って出来るだけ除去しました。
さて、煙突&眼鏡石を耐火レンガを取り外した部分にあててみると、

ピッタリです!
もちろん、多少の隙間はありますが、隙間は後程埋めることにします。
次に煙突に空気が通るように、ピザ窯の壁に穴を開けます。

手元にあった木工用のドリルでは歯が立たなかったので、

ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターを取り付けました。

ディスクグラインダーを入れるスペースがないので、多少手こずりましたが

最後は、バールと金づちで無事に穴が開きました。

ここに煙突を設置して上から煙突内をのぞき込みます。

少しわかりにくいですが、ピザ窯の底の部分まで見えているので、ちゃんとピザ窯と煙突がつながりました。
ちゃんとつながっていることが確認出来たら、煙突&眼鏡石をモルタル(アサヒキャスター)で固定します。
眼鏡石の四方にしっかりモルタルを塗って固定。
隙間もモルタルで固定します。

煙突設置まで終わった時点のピザ窯の全景です。


熱を逃さないために調理室(上段)には扉を付ける予定です。
楽天市場で以下の商品を注文してみました。

今回はここまでです。
次回は、雨でも使えるような屋根の設置&実際にピザを焼くところまでご紹介する予定です!
おしまい
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